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東京建物とNTT東日本、ローカル5Gを活用した新たな働き方に関する実証実験

 東京建物株式会社と東日本電信電話株式会社 東京事業部(以下、NTT東日本)は17日、NTT東日本の検証施設「ローカル5Gオープンラボ」(東京都調布市)において、新たな働き方の実現に向けた実証実験を開始したと発表した。ローカル5Gを活用することで、リモートと対面を組み合わせたハイブリッド型の会議環境を快適に利用できるよう検証を進めるほか、より有用性の高い会議室レイアウトの検証にも活用するとしている。

 ディベロッパーとしてさまざまなオフィス環境を提供している東京建物は、昨今の感染症対策やリモートワークの普及に対応した新たな設備・技術に関する検証等を通じ、働き方の多様化に向けた取り組みを行っているという。一方、NTT東日本は、強靱(きょうじん)かつセキュアなネットワーク環境の提供とローカル5G等によるリモートワールド実現を目指しているとのこと。

 両社では、今回、それぞれが持つこうしたノウハウ/アセット等を活用し、新たな働き方の実現に向けた実証実験を4月より共同で開始した。期間は7月31日までを予定する。

 その実証実験では、参加者が、ローカル5Gの高速大容量通信を活用した高画質な映像によって、別室の参加者があたかもその場にいるかのような会議(ほぼ対面会議)や、メタバース上に仮想のオフィス環境を構築するバーチャルリアリティ会議(VR会議)を体験できるようにしている。

 なお東京建物とNTT東日本は、今回の実証実験を通じて、ニューノーマルな働き方の創造や、リアルとバーチャルの高度な融合によるオフィスでの体験価値向上、ローカル5Gをはじめとするネットワーク品質の検証を行うとのこと。さらに両社では今後、今回の新たな働き方の実証結果を踏まえ、東京建物が所有するビルでの検証やサービス等への実装を目指す考えだ。