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富士通、長期利用向け「Red Hat Enterprise Linux AUS」をVMwareベースのクラウドで提供

 富士通株式会社は19日、Red Hat Enterprise Linuxの長期運用に向けたサポートサービス「Red Hat Enterprise Linux Advanced Mission Critical Update Support(以下、REHL AUS)」を、VMwareベースのクラウドサービス「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V(以下、FJcloud-V)」で提供開始した。

 Red Hat Enterprise Linuxでは通常、約半年ごとに修正アップデートが最新のマイナーリリースに対してのみ提供される。そのため、ユーザーは旧マイナーリリースに対するセキュリティホールやバグ発生のリスク、最新マイナーリリースへのアップデートに伴うシステム停止のリスクなどの課題を抱えている。

 RHEL AUSでは、マイナーリリースごとのアップデートの必要がなく、対象マイナーリリースに対して修正が最大6年間提供される。これにより、特定のマイナーリリースを維持したまま、セキュリティやバグ修正といった最小限の変更だけでシステムを運用できるため、作業工数の削減とシステム停止時間の短縮を実現する。また、問題解決支援など、富士通が24時間365日の保守サポートを提供する。

 富士通では、Red Hat Enterprise Linuxでのシステムの保守運用を手がけた実績から、レッドハットとRHEL AUSを共同開発するとともに、これまでのオンプレミス環境での提供に加え、クラウドサービスとして「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」で提供してきた。

 今回、その実績やノウハウを、VMwareベースの「FJcloud-V」でも提供することで、多くのシステムで導入されているVMwareベースのオンプレミス環境に対して、クラウド環境への移行を支援するとともに、システムの長期安定稼働に貢献するとしている。

 RHEL AUSの料金(税別)は、4コア以下(6vCPU未満のサーバー)の場合で1ライセンスあたり月額3万5310円、5コア以上(6vCPU以上のサーバー)の場合で1ライセンスあたり4万6530円。