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ニフクラ/FJcloud-V、品質保証制度(SLA)を改定し、減額率を最大100%に拡大

 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社は1日、パブリック型クラウドサービス「ニフクラ」およびニフクラのサービスを富士通が販売する「FJcloud-V」で、サービス品質水準として定めた品質保証制度(SLA)について、障害レベルに応じたより柔軟な対応ができるよう、現状の水準にさらに2つの水準を追加すると発表した。

 また、SLAに抵触した場合の減額率を最大100%に拡大する。これにより、顧客はこれまで以上に安心してクラウドサービスを利用できるとしている。

 ニフクラとFJcloud-Vでは、以前よりSLAを導入し、対象サービスも随時追加してきたが、高信頼性が求められるシステムへのクラウド適用が増加するに伴い、より高いレベルでの品質保証を求められるようになってきたと説明。こうした要望に対応するため、SLAで保証する稼働率について、新たに99%以上と95%以上という水準を追加した。

 また、SLAを下回った場合の減額率についても、稼働率が99%を下回った場合は30%、同じく95%を下回った場合には100%とする形で保証範囲を拡充した。

 ニフクラとFJcloud-Vの全体で見た場合の稼働実績としては、2021年5月までの直近6カ月の平均稼働率は99.99995%、「DNS/GSLB(広域負荷分散)」サービスは100%を達成しており、SLAで規定した稼働率をクリアしているという。

 富士通クラウドテクノロジーズでは、顧客が安心してクラウドサービスを多様なビジネス基盤として利用できるよう、今後もサービス品質の維持・向上に努めていくとしている。

新しいサービス品質の水準と減額率。赤枠部分が拡充した内容