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ソリトン、4K映像や5Gに対応したモバイル向けリアルタイム映像転送システム「Smart-telecaster Zao-X」

 株式会社ソリトンシステムズ(ソリトン)は7日、モバイル回線を用いたリアルタイム映像転送システム「Smart-telecasterシリーズ」のラインアップに、4K/60fps対応の新製品「同 Zao-X(ザオーエックス)」(以下、Zao-X)を追加したと発表した。

 「Smart-telecasterシリーズ」は、モバイル回線を用いて高画質な映像を伝送できるライブ中継システム。暗号化や接続認証などのセキュリティ機能も備えており、国内外の災害現場の確認やスポーツイベントなどの報道、イベント配信、遠隔診断といったさまざまな用途で利用されているという。

 新モデルのZao-Xは、2017年にリリースされた「Smart-telecaster Zao-S」の後継機にあたり、H.265/HEVCコーデックによる高い映像品質を受け継ぎつつ、最大対応解像度を4K(3840×2160)/60fpsに拡大している。

Smart-telecaster Zao-X

 「Smart-telecasterシリーズ」の特徴である、複数本の回線を適切にロードバランシングし、途切れない映像伝送を確立するマルチリンク機能も利用可能。最大4つの4G(LTE)回線SIMを挿すだけでマルチリンク環境を構築できる、Zao-X専用のMLUを同梱した。

 また、不安定なモバイル回線に最適化された独自の圧縮伝送技術「RASCOW」が「RASCOW2」へと進化し、映像伝送最大の課題だった遅延の問題を解消したとのこと。さらにZao-XとRASCOW2では、映像・音声だけではなく、制御信号を重畳させて伝送可能なため、昨今注目されている「遠隔操縦」への活用も期待されているとした。高速・高信頼な次世代通信規格の5Gにも対応しており、MEC(Multi-access Edge Computing)などを利用すれば、さらなる短遅延を実現可能だ。

遠隔ソリューションキット構成例