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ソリトン、LTE回線などを利用したクラウド型リアルタイム映像送信システム「Zao Cloud View」

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は22日、LTEなどの携帯電話回線を使ったリアルタイム映像送信システムにおいて、クラウド版「Zao Cloud View」を開発し、同日より提供を開始すると発表した。

 Zao Cloud Viewは、リアルタイム映像共有機能を備えた映像配信クラウドサービスで、複数拠点のカメラから撮影した映像をクラウドへ送信し、受信側は、クラウドにアクセスして映像を取得する仕組み。このため、場所を選ばず複数台で視聴できるという。

 送信側、視聴側ともに既存のPCやスマートフォンを利用可能で、遠隔地間の情報共有、テレビ会議なども手軽に実現可能。映像は最大12画面を同時に表示できる。

 送信側では、ソリトンが開発したモバイルH.265ハードウェアエンコーダ「Smart-telecaster Zao」、これをさらに小型化・軽量化した「Zao-S」、AndroidスマートフォンでHD画質の中継を行える「Smart-telecaster Zao Android」を使用可能。電波状況が不安定な環境においても安定した映像配信を行えるとした。

 また、カメラの場所、中継位置情報を地図上に表示可能なほか、カメラ側、受信側が互いに通話し連絡を取り合うこともできるので、例えば、受信側が現場のカメラに対し音声を送り、指示などを伝える、といった利用も可能になっている。

 このほか、映像をアーカイブとして記録する機能も搭載しており、過去に撮影した映像を位置情報と合わせて確認することもできる。

 なおプランとしては、ユーザーのニーズに合わせて、Zao Cloud View Lite/Basic/Premiumの3つを用意した。参考価格は、Androidライセンス12台分を含めたZao Cloud View Liteが月額6万円から。GIS機能も利用可能なZao Cloud View Basicが月額9万円から。なお、クラウド以外にオンプレミス版での提供も可能としている。