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ソリトン、AWS Wavelengthを活用した超低遅延映像サービス「Zao Cloud」を提供

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は23日、Amazon Web Services(AWS)の5Gデバイス向けクラウドサービス「AWS Wavelength」を利用した、映像の超低遅延映像サービス「Zao Cloud」を提供開始した。

 AWS Wavelengthは、AWSのコンピューティングサービスとストレージサービスを、5Gネットワークのエッジに組み込むことで、機械学習、IoT、動画やゲームのストリーミング配信など、より高速で広帯域、低遅延が求められるアプリケーションやサービスの構築を支援するサービス。

 ソリトンは、H.265コーデックに対応した映像伝送装置「Smart-telecaster Zao(以下、Zao)」を開発、販売しており、Zaoで使用している独自のRASCOWプロトコルは、低遅延で高品質な映像を安定的に伝送できる技術として、帯域の揺らぎが大きいモバイル環境における映像伝送ソリューションとして、報道、警備・災害時の状況把握など向けに、国内外で採用されているという。

 ソリトンでは、AWSの協力を得て、Zao(RASCOW)の独自技術をAWS Wavelength上で構築。これにより、エッジでのデータ処理を簡略化し、一層の高速、低遅延、かつ、安定的な映像伝送を実現し、この新方式による映像サービスを「Zao Cloud」として国内外で販売していく。

 AWS Wavelengthを活用することで、AWSのAPIでクラウドへの低遅延アクセスを生かした新たなサービスを構築することが可能になるとして、ソリトンでは今後、関連する技術を検証しながら、このプラットフォームの活用を追求していくとしている。