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DAL、システムの起動時間を50%短縮したエンタープライズデータ連携基盤「ACMS Apex 1.6」

大規模システム向けの最適化を実施

 株式会社データ・アプリケーション(以下、DAL)は3月31日、エンタープライズデータ連携基盤「ACMS Apex」の新版「同 バージョン 1.6」を販売開始すると発表した。

 ACMS Apexは、既存の業務アプリケーション資産を生かしつつ、単一ソフトウェアで、セキュアかつ可用性の高いデータ連携基盤を容易に構築できるエンタープライズデータ連携基盤。今回の新版では、起動時間とトランザクションのクリーンアップ処理の実行時間を短縮し、大量のトランザクション処理を日々運用する大手企業やサービス事業者向けに最適化した。

 このうち起動時間については、ACMS Apex起動時の管理データベース読み込み処理を改善することで、以前のバージョンと比べて50%の短縮を実現。起動から停止前に止まっていた処理のリトライや通信の再開といったタスク処理を速やかに開始できるという。

 また、起動時間が短縮されたことにより、長時間のシステム停止が難しい計画メンテナンスの場面でも、ACMS Apexの起動時間に配慮することなく、余裕をもってメンテナンス作業を行えるようになった。さらに、ACMS Apexの管理サーバーに障害が起きた場合に、代替サーバーに自動で切り替え処理を継続するACMS Apexクラスタ機能においても、復旧時間の短縮を実現している。

 一方、トランザクションのクリーンアップ機能では、分割削除モードを追加し、メモリリソースの消費と実行時間を改善した。大量の通信処理やアプリケーション処理を運用する環境でも、既存の挙動を担保しながら、不要な一連のトランザクション処理を分割削除できるので、大量トランザクション処理に適した実行環境作りに効果的とのこと。

 このほか新版では、OAuth 2.0認証方式のJSON Web Token (JWT) Assertionをサポートしたほか、オプションのWebベースのファイル交換システム「deTradeII for Apex」において、従来のパスワードログインに加え、ワンタイムパスワードによる二段階認証をサポートしている。

 加えて、ロードコマンド、ロードAPIにおいて、ターゲットのタスク処理が終了するまで応答を待機し、ロードの応答でターゲットのタスク処理の結果を確認できる同期機能が追加された。

 価格は、今回より提供される最上位のアドバンストエディションが月額12万円から、エンタープライズエディションが月額6万4000円から、スタンダードエディションが月額2万4000円から。