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IIJ、IoTサービスでデバイス遠隔管理機能「デバイスリンク」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は31日、デバイスからネットワーク、セキュリティ、クラウド環境まで、IoTシステムに必要な機能をワンストップで提供する「IIJ IoTサービス」において、遠隔地に設置したIoTデバイスにリモートアクセスする機能「デバイスリンク」の提供を開始した。

 デバイスリンクは、管理者が任意のタイミングでネットワーク経路を動的に生成し、モバイル通信やVPNで接続された産業用PC、ゲートウェイ機器、ネットワークカメラなどのIoTデバイスに対して、インターネット経由で遠隔地から設定変更やソフトウェアのインストールなどを行うことができる。

「デバイスリンク」提供イメージ

 必要なときだけリモートアクセス用の経路を生成し、アクセスが終わったら経路を閉じることができるため、セキュアなリモートアクセスを実現する。IoTデバイスのリモートメンテナンス用途に加え、クラウド環境からデバイスへ制御コマンドを送信するなどの用途にも利用できる。

 管理者は、専用の管理画面(コントロールパネル)またはWeb APIで接続したいデバイスをリストから選択し、アクセス有効期限や、アクセスを許可する接続元のIPアドレスなどを登録して有効化すると、アクセス情報が発行される。例えば、産業用PCにリモートデスクトップ接続しPLCからのデータ取得の設定を変更する、LTEルーターの設定変更やファームウェアのアップデートを行う、ネットワークカメラのUIにアクセスして映像閲覧や設定変更を行うといった作業がリモートで実施できる。

 オンデマンドでリモートアクセス用の経路を生成して、IoTデバイスにアクセスでき、TCPプロキシとして動作するため、リモートデスクトップやSSH、HTTPSなど、幅広いプロトコルに対応する。

 リモートアクセスするためにIoTデバイスに特殊なエージェントなどをインストールする必要はなく、LinuxであればSSHやVNC、Windowsであればリモートデスクトップなど、一般的なIoTデバイスの設定のままで利用できる。

 また、管理者はインターネットを経由してデバイスリンクのサービスプラットフォームに接続するが、ソースIPアドレスを制限することが可能なため、セキュアなリモートアクセス環境を提供する。

 デバイスリンクの提供価格は、初期費用が0円、月額費用が1デバイスポートあたり300円(税別)。