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東京エレクトロン デバイス、AIシステム開発のエンジニアリングサービス「TAILES」を提供

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は31日、ディープラーニング(深層学習)の高速な学習をすぐに始められるサービス「TAILES(タイレス)」を販売開始した。

 TAILES(TED AI Lab Engineering Service)は、世界最速級のAIアクセラレーターの利用と、TEDのエンジニアによる簡易デモ、ハンズオンセッション、AI Labの使い方やディープラーニングに関する一般的なQAなどを提供するエンジニアリングサービス。

 サービスは、TEDのエンジニアリングセンター(横浜市都筑区)「TED AI Lab」で提供。ユーザーは、AIアクセラレータと高性能なハードウェアから構成されたTED AI Labで、すぐにディープラーニングの高速な学習を始められる。

 TEDでは、昨今のディープラーニングにおいては、大規模で高性能な計算能力をもったAIシステムをパブリッククラウドサービス上で利用するケースが増えていると説明。しかし、パブリッククラウドサービスを利用してディープラーニングの学習を始めるためには、サーバーインスタンスの作成、ストレージのアタッチ、ネットワークの構築など多くの準備が必要で、またこれらは仮想化環境で提供されるためにオーバーヘッドが発生し、ハードウェアの性能を完全に引き出すことができないという課題があるという。

 TAILESは、パブリッククラウドサービスとは異なり、自社のオンプレミス環境のようにTED AI Labのベアメタル環境を利用できるため、サーバーやストレージ、ネットワークのハードウェア性能を最大限に引き出せると説明。システム規模の適正化のための性能評価、クラウド環境との性能・価格比較、AI処理に特化した性能検証といった、顧客のAIシステム開発に伴うさまざまなニーズに対応するとしている。

 TAILESの提供価格は100万円から。サービスの利用は、リモート接続のほか、オンサイトでの接続やデータの持ち込みにも対応する。