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NECとウイングアーク1stがデータ利活用の事業連携を強化、製造業の現場改善を支援

 日本電気株式会社(以下、NEC)とウイングアーク1st株式会社は22日、製造業の現場改善に向け、データ利活用の事業連携を強化すると発表した。NECの製造業向けIoTプラットフォーム「NEC Industrial IoT Platform」と、ウイングアーク1stのBIダッシュボード「MotionBoard」を連携させて、製造現場のデータを活用した改善活動のサイクルを短期化し、利用企業自身によるデータドリブンな改善活動を促進するという。

 連携の第1弾としては、NECが提供する現場改善コンサルティングサービス「NEC ものづくりDX改善アプローチ」を通じて、両社のものづくり領域におけるノウハウを活用し、企業のデータ分析および効果検証を支援する。

 この「NEC ものづくりDX改善アプローチ」では、NECが生産革新活動で培ってきた“匠の改善アプローチ”をデジタル化し、利用企業がすでに取得している現場データに加え、人作業のデータを合わせて分析・効果検証を行えるようにしている。具体的には、現場データとNECの人作業ナビゲーションやNECのビデオマネジメントシステムアプライアンスサーバーから取得した人作業データを、NEC Industrial IoT Platformに格納してデータ分析・効果検証を行うことで、改善の方向性を明確にできるとのこと。

 今回の連携強化によって、同サービスと、製造業でも実績のあるMotionBoardが連携することで、ものづくり現場において、各設備・人のデータをより高度に見える化・分析し、素早く改善効果を出せるとした。

ダッシュボードのイメージ

 なおウイングアーク1stは今後、データ利活用領域における機能強化を図ることで、製造業におけるデジタルを活用した仕組み化から変革に至るまでをサポートしていく考え。一方のNECでは、自社での改善経験および「NEC ものづくりDX改善アプローチ」の実績を生かし、ものづくり課題解決のための分析画面テンプレートを拡充するとしている。