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NEC、生産ラインのスループット向上を支援する「ロボット導入トータルサポートパッケージ」を販売開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1日、次世代ものづくりを具現化するコンセプト「NEC DX Factory」の強化に伴い、生産ラインのスループット向上を支援する「ロボット導入トータルサポートパッケージ」の販売を開始すると発表した。

 パッケージは、株式会社デンソーウェーブをはじめとするロボットメーカーと連携し、NECグループ内で培ったロボット導入ノウハウを活用して、1)ロボット導入コンサルティング、人作業を含むライン設計、2)ロボットシステムに必要な構成要素(ロボット、ハンド・センサーやネジ締め・樹脂塗布などを行う自動機搭載ユニットなど)、3)ロボット稼働状況管理システム(製造業向けのIoT基盤「NEC Industrial IoT Platform」のアプリケーションの一つ)――をトータルで提供する。

「ロボット導入トータルサポートパッケージ」の概要

 ロボット導入コンサルティングでは、NECグループの開発・生産会社であるNECプラットフォームズの工場で培ったロボット導入ノウハウや人作業の改善ノウハウを生かして、ロボット適用工程の提案やライン設計支援などのコンサルティングを行う。ライン設計にあたっては、ロボット導入に最適な600mmサイズで設計する。

 ロボットシステムに必要な構成要素の提供については、パッケージでは安全柵が不要で、人との協調作業が可能な協働ロボットを使用。周辺設備として、モノを掴むためのハンドや、モノの移動を検出するセンサーなどのパーツに加え、拡張ユニットとしてネジ締め機や、樹脂塗布・圧着などの自動機を搭載するユニット、およびロボット動作プログラムを備える。

 ロボット稼働状況管理システムの提供については、ものづくりIoT基盤「NEC Industrial IoT Platform」によりロボットや自動機のデータを収集し、ロボット稼働状況と製品の品質の見える化・分析・制御を実現する。NEC Industrial IoT Platformでは、人の作業やモノのデータまで統合して見える化・分析できるため、人とロボットが作業分担するなど人とロボットの高度な協働が可能で、生産ライン全体のスループットや品質の向上を実現できるとしている。さらに、生体認証や映像解析をはじめNECが保有するAIも追加できるなど、ラインに適した機能を選択できる。

 NECでは、パッケージの提供により、短期間でのロボット導入を実現するとともに、「NEC Industrial IoT Platform」と連携することで、人とロボットの協働を実現し、生産ライン全体のスループットの向上と品質強化を支援するとしている。

「ロボット導入トータルサポートパッケージ」主な構成要素一覧