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日立ソリューションズ・テクノロジー、説明可能なAIを実現する「XAIツール」の対象DNNモデルを拡充

 株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーは16日、“AIのブラックボックス問題”を解決する「AI学習データ品質向上支援ツール(XAIツール)」の対象DNNモデルを拡充し、同日より順次提供を開始すると発表した。

 「AI学習データ品質向上支援ツール」は、画像認識AIシステムの開発を支援する品質向上支援ツール。このツールで利用しているXAI(Explainable AI)技術は、精度は高いが学習内容がブラックボックス化されがちなAI技術に対して、判断の根拠を説明可能な点を特徴としており、高精度かつ説明力のあるAIを実務に適用できるため、業務の意思決定における品質やスピードの向上が期待できるとされている。

 今回は同ツールをより多くの企業に利用してもらえるよう、対象のDNN(Deep Neural Network)モデルを拡充する。具体的には、日立ソリューションズ・テクノロジー独自のDNNモデルである「物体検出ソフトウェアライブラリ(DeemDetector)」に加え、さまざまな業界で活用されている代表的なオープンソースソフトウェア(OSS)のDNNモデル3種(YOLOv3、YOLOv4、CenterNet)を追加。その他のOSS DNNモデルについても順次追加するとした。また、利用企業独自のDNNモデルにも対応し、企業の製品開発を支援するとしている。

 なお「AI学習データ品質向上支援ツール」は、学習データを解析する「データクレンジングツール」と、誤認識データを分析する「誤認識分析支援ツール」から構成され、認識精度の向上と画像認識AIシステムの学習期間短縮を支援可能。ディープラーニングによる画像認識技術を活用して、安全行動監視や接近監視などを行う「画像認識エッジソリューション」の1メニューとなっており、企業において、認識率解析・向上に活用されているとのことだ。