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キヤノンMJが「AI密集アラート」をアップデート、混雑表示や人物検知の機能を強化

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は25日、小規模事業所向けのクラウド型録画サービス「VisualStage Type-S」のオプションとして提供している混雑状況の解析・通知サービス「VisualStage AI密集アラート」(以下、AI密集アラート)を強化し、2月下旬より提供すると発表した。

 キヤノンMJでは、キヤノン独自のクラウド映像解析技術とネットワークカメラを活用し、公共施設や店舗、オフィス、医療施設などの混雑状況を可視化するとともに、メール通知によって密集回避を支援する「AI密集アラート」を提供している。

 しかし、店舗やオフィスへの導入が進んだことにより、棚やモニターなどで人物の一部が隠れる状況においても、より精度の高い人数カウントが求められるようになったほか、施設利用者に対して来場前の混雑状況を周知したい、来場時に施設内における複数個所の混雑状況を一目で把握したい、といったニーズも増加したとのこと。

 そこでキヤノンMJは、こうしたニーズを踏まえて、「AI密集アラート」の新版を新たにリリースする。独自のクラウド映像解析技術におけるアルゴリズムを改良し、さまざまな大きさや姿勢の人物を、より高速かつ高精度に検知できるようになったため、遮蔽物に一部隠れている人物の検出精度が向上。以前よりも正確な混雑状況の把握が可能になった。

人物検知イメージ

 また、「Web連携機能」の搭載によって、来場前にWebページで混雑状況を確認するといった利用法に対応したことから、施設利用者による自発的な混雑回避をサポート可能。あわせて、大型サイネージでの一覧表示にも対応し、複数個所の状況を一目で確認することが容易になった。

クリニックでの利用例(混雑状況の表示イメージ)

 一方で施設管理者向けには、管理画面における施設状況の一覧表示や、営業時間のみ映像解析を実行する「スケジュール機能」など、より容易な管理を実現する機能を新たに搭載している。

 なお、従来の価格から変更はなく、月額3980円(税別)で提供される。別途、VisualStage Type-Sの料金が必要。