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キヤノンMJ、ハイブリッド型クラウド映像プラットフォーム「VisualStage Pro powered by Arcules」を提供

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は20日、ハイブリッド型クラウド映像プラットフォーム「VisualStage Pro powered by Arcules(以下、VisualStage Pro)」を、7月1日に国内導入すると発表した。

 VisualStage Proは、米Arculesが開発する、キヤノングループ初のハイブリッド型VSaaS(クラウドによる映像監視サービス)。

 キヤノンMJではこれまで、オンプレミス型の映像管理ソフトウェア「Milestone XProtect」を中心に、ネットワークカメラ映像の効率的な一元管理と高度な分析を実現してきた。一方で、働き方の多様化や人手不足などの課題を受け、時間や場所を問わず容易に現場を映像で確認したいといいたニーズに対し、映像の一元管理を実現するとともに、その利活用を通じた企業内DXを推進するため、VisualStage Proを提供するとしている。

「VisualStage Pro powered by Arcules」サービス概要図

 VisualStage Proは、6000機種以上のネットワークカメラに対応するとともに、IoTデバイスや映像解析ソフトウェアなどと連携し、一元管理することで企業内DXを推進する。VSaaSの特徴である、容易な遠隔モニタリングに加え、既存の録画レコーダーを専用ゲートウェイに入れ替えるだけで、導入コストを抑えて簡単にクラウド環境へ移行でき、クラウドのため日々の機器管理業務や専任のIT管理者も不要になるとしている。

 さらに、Arculesの独自技術により、クラウドとオンプレミスのハイブリッドでの録画管理を実現。これにより、特に多拠点多台数のカメラを有する大企業において、万が一通信回線に障害が発生した場合でもゲートウェイ内に録画データを一時保存し、復旧時に自動でクラウドへアップロードするため、録画欠損を回避できる。

 また、すべての録画データをクラウドで保存する「Pure Cloudモード」と、専用ゲートウェイに録画データを保存してクラウド経由で閲覧する「Edge Cloudモード」を、拠点の環境に合わせて選択でき、通信回線圧迫などによる業務への影響を最小限にとどめられる。

 サービスの価格(税別)は、Pure Cloudモードが月額1200円から。Edge Cloudモードが月額1100円。専用ゲートウェイはオープン価格。

 キヤノンMJでは、VisualStage ProとMilestone XProtectをシームレスに連携させ、クラウドとオンプレミスを持つベンダーとして、拡大を続ける映像監視管理市場でのリーディングカンパニーを目指すと説明。今後は、キヤノングループの技術とパートナー企業との連携により、映像データを活用した企業内DXをさらに推進することで、社会課題の解決を一層支援していくとしている。