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GRCS、企業の全社的リスクマネジメントを支援する「Enterprise Risk MT」強化 インシデントの管理を可能に

 株式会社GRCSは16日、全社的リスクマネジメント(ERM)を支援するクラウドアプリケーション「Enterprise Risk MT」の新機能として、インシデント管理機能を提供開始すると発表した。

 Enterprise Risk MTは、リスクマネジメントの国際ガイドライン「ISO31000」に準拠したERMツール。組織全体を対象にリスクを認識・評価して、残余リスクの最小化を図るとともに、重要リスク対応に優先的にリソースを配分するなど、リスク管理体制の継続的な強化を支援ための機能を提供している。

 今回のインシデント管理機能では、リスク情報ならびに対応策と、発生したインシデント情報をあわせて一元管理することで、より高度なリスクマネジメント活動の実現に寄与するという。

インシデント管理ダッシュボードの画面イメージ

 具体的には、発生したインシデントをオンラインで報告する機能を提供し、報告させたい項目や内容の抜け漏れを防止するほか、即座に情報の集約と共有を行えるようにする。また、インシデント情報の登録により、あらかじめEnterprise Risk MTに登録済の対応策とひも付け、その後の対応状況の管理を円滑に実施できるよう支援するとした。

 さらに、インシデント管理におけるExcelやメールベースでの情報のやり取りをツールへ置き換えることにより、作業効率化を実現するとともに、権限設定によって情報の開示範囲を限定し、センシティブな情報の外部漏えいを予防するとのこと。

 加えて、インシデント情報を蓄積することで、発生傾向の把握やリスクおよび対応策の再評価、ナレッジ化が可能になると、その効果を説明している。

インシデント詳細画面のイメージ