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ヤマハ、VPNルータ「RTX830」のVPN同時接続数などを拡張するライセンス「YSL-VPN-EX1」

対象となるVPNルータ「RTX830」

 ヤマハ株式会社は25日、VPNルータ「RTX830」において、VPN機能を拡張するオプションライセンス「YSL-VPN-EX1」を同日より販売開始すると発表した。これを適用することで、需要変動の大きいテレワーク用VPNを収容するセンタールータとしても、RTX830を利用可能になるという。価格は2万7500円(税込)で、買い切りライセンスのため、購入後は無期限で利用できる。

 RTX830は、主に中小規模拠点での利用を想定したVPNルータ。拠点間VPNをはじめ、クラウドサービスへのVPN接続や拠点外からのリモートアクセスVPNなど、さまざまなVPN環境を容易に構築できる機能を備えている。

 今回発表された新ライセンス「YSL-VPN-EX1」は、RTX830に適用してVPN対地数(同時接続可能な数)を拡張するもの。標準の20対地から100対地へ拡大されるため、新規拠点の追加やテレワークの導入でVPN接続数が増加した場合にも、ルータ本体を買い替えることなく対応可能となる。

 VPNクライアントソフトウェア「YMS-VPN8同時接続ライセンス版」との組み合わせて利用する場合においても、「YSL-VPN-EX1」の適用によってVPN対地数を拡張することで「YMS-VPN8-CP50(同時接続数50)」や「YMS-VPN8-CP100(同時接続数100)」を対地数の制限なく利用可能になるとのこと。

 さらに、物理的な複数拠点へのVPN接続を、ひとつのVPN設定のみで実現する「マルチポイントトンネル」機能が、クライアント側としてだけでなく、センター側としても利用可能になる。これにより、拠点の増設・移設などVPN環境に変化があった場合の設定変更作業の手間を軽減できるとした。

 なお「YSL-VPN-EX1」は、クラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」を利用すれば、リモートから簡単に適用可能。ルータの置き換えが不要になるとともに、VPN機能の拡張もリモートから行えるので、管理者が現地におもむかずに機能をアップデートできるという。

 また、ライセンスを適用するためには、1月25日にリリースされた最新ファームウェア(Rev.15.02.22)へのリビジョンアップが必要となるが、ファームウェアの更新もYNOから行うことが可能だ。