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ヤマハ、ルータを統合管理するクラウドサービス「Yamaha Network Organizer」
(2016/5/26 06:00)
ヤマハ株式会社は25日、ヤマハのネットワーク機器の監視・管理を行えるネットワーク統合管理クラウド「Yamaha Network Organizer(YNO)」を発表した。6月よりサービスを開始する。
「YNO」は、ヤマハ製のネットワーク機器をクラウドから監視・管理できる統合管理サービス。ヤマハネットワーク機器に搭載されるエージェント機能と、クラウド上で動作するマネージャーの連携により、ネットワーク管理者はWebブラウザとインターネットへの接続環境さえあれば、各拠点に設置されている機器へ個別にアクセスすることなく、管理対象機器をコントロールすることができる。
ネットワーク機器の設定情報はすべてクラウド上で管理されるので、ネットワークの設定情報を持ち歩く必要がなくなるほか、複数の機器設定を変更するといった作業も、YNOのWeb管理画面上で簡単に行え、管理者の負担を大きく軽減するという。
YNOのダッシュボード画面に表示されるステータス一覧では、管理対象の機器に関するWAN回線やトンネルの接続状態の異常を一目で把握可能。またアラーム一覧では、発生した異常の詳細を一覧表示できる。
さらに、管理するネットワーク機器のファームウェアバージョンアップやコマンド実行をWeb管理画面上で行える点も特徴。スケジュール機能により、指定した時刻に実行させることも可能で、複数の機器に対するファームウェア更新やコマンド実行をスケジュール設定することにより、管理者の負担を軽減するとしている。
加えて、RTX1210で提供されている「LANマップ」機能のうち、「一覧マップ」の画面をYNOで表示可能にした。これまで、一覧マップの利用には、RTX1210のWeb GUIへログインし機器ごとに閲覧する必要があったが、YNOの管理画面にアクセスするだけで複数拠点の一覧マップを閲覧できることから、LANに存在する端末の稼働状況の把握が容易になる。
当初の対応機種はRTX1210で、対応ファームウェアをサービス開始時に公開する予定。また、RTX5000/RTX3500/RTX810/FWX120と、5月25日に発表された最新機種のNVR700W/NVR510に順次対応する予定という。なお、RTX1200とNVR500には対応しない。
利用にあたっては「基本ライセンス」の購入が必須で、基本ライセンスの初回購入時に、YNOマネージャーへログインするためのアカウントが発行される。基本ライセンスの価格は、1台を1年間管理できるライセンスが1万円(税別)、5台を1年間管理できるライセンスが3万8000円(税別)。なおYNOの開始を記念し、12月末までの申し込みについては両ライセンスを半額で提供するキャンペーンを行う。
また、基本ライセンスの有効期間中に管理台数を増やすための拡張ライセンス(1台を1カ月管理できる)も1000円(税別)で提供される。このほか、3台を3カ月間管理できる無償の「YNO試用ライセンス」を、2017年2月末の申し込み分まで提供するとのこと。