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SB C&Sとobniz、IoTデバイスやサービスをパッケージにした「Sense Connect」を開発

第一弾としてHACCP温度管理サービスを提供

 SB C&S株式会社と株式会社obnizは18日、デバイスやサービスをパッケージにしたセンサーソリューションによりIoT化を実現するIoTサービス「Sense Connect」を共同開発し、第一弾のサービスパッケージとして、食品衛生管理で活用する「Sense Connect for HACCP温度管理」の提供を開始した。

 Sense Connectは、管理したい機器や場所に取り付けるセンサーや、obnizゲートウェイなどのデバイスと、データの可視化や通知といったクラウドサービスをパッケージにした、企業のIoT化をワンストップで実現するセンサーソリューション。

 各種センサーは、汎用性の高いBluetooth搭載のセンサーを使用することで、センサー機器代や消費電力、通信コストを抑えられる。obnizゲートウェイは、各種センサーのファームウェアがクラウドにあるため、導入後に手間の掛かるセンサーのファームウェア更新を一括で実施でき、管理コストも削減できる。

 設置や導入マニュアルに加え、作業工程が多かったセンサーのゲートウェイへの登録を、QRコードやゲートウェイの自動認識機能で対応するなど、ユーザーがIoTを導入しやすい仕組みとなっている。

 obnizゲートウェイに収集・集約されたデータは、サービスに合わせた可視化のダッシュボードにより、PCやタブレット、メールなどで確認できる。また、Sense Connectを導入する企業の組織構成や拠点数に応じて、複数の拠点別管理が可能で、複数店舗のチェーン展開や異なる事業内容を展開する企業にも対応する。さらに、ユーザー自身で複数(無制限)の操作と閲覧の権限グループを構成することもできる。

Sense Connectダッシュボード画面

 第一弾としては販売するSense Connect for HACCP温度管理は、HACCPによる衛生管理で重要となる“温度管理”の計測を簡単に自動化する。冷蔵庫に低価格で簡単に取り付け可能なセンサーを設置することで、冷蔵庫内の温度を自動で計測し、離れた場所から、PCやスマートフォンで計測データを確認できる。異常値の場合は、管理画面やメールでアラート通知が行われる。また、時系列データの帳票作成や、複数台、複数拠点の一括管理にも対応する。

 サービスの料金(税別)は、初期費用となるデバイス購入費が、温度センサーが1台につき1万6500円、obniz BLEが1台につき9800円。月額費用は、拠点数無制限プランの場合は1法人ごとに月額3万円、、1拠点プランの場合は1拠点ごとに月額2000円。デバイス接続料がデバイス1台につき月額500円。

「Sense Connect for HACCP温度管理」計測データの流れ