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SB C&Sとラトックシステム、グローバルIoT回線サービス「1NCE IoTフラットレート」の活用で協業

 SB C&S株式会社は20日、ラトックシステム株式会社と協業し、プリペイド型グローバルIoT回線サービス「1NCE(ワンス)IoT フラットレート(以下、1NCE)」を活用した取り組みを開始すると発表した。

 1NCEは、ドイツを拠点にグローバル規模でIoT回線&ソフトウエアサービスを展開する1NCEが提供する、プリペイド型の低容量IoT回線サービス。ソフトバンク株式会社が、日本を含むアジア19カ国・地域において、独占的に1NCEのサービスを取り扱っている。

 10年間一括2200円(税込)という低価格で、SIM料金、500MBのデータ量、250通のSMS送信が可能で、2G、3G、4G/LTE-M、NB-IoTといった通信規格、LPWAに対応する。IoTデバイスからデータを受け取り、クラウドサーバーに送信するまでに必要となるさまざまな機能が標準パッケージに含まれるため、通信にかかるランニングコストを削減できる。国内外を問わず、150カ国以上のサービス提供エリアで追加料金が不要のため、グローバル展開時の複雑さも解消できる。

 センサー機器などの既存デバイスに「1NCE」のSIMカードを組み込むことで、これまで目視で行われてきた確認作業やさまざまなデバイスの管理・点検を自動化する。各センサーから取得したデータは、1NCEを通じてクラウドやデータベースに自動送信され、管理者はそれらのデータを手元のPCやタブレットで一元管理でき、点検作業を効率化できる。

 今回の協業により、SB C&Sは、営業窓口として企業における業界・業種特有の課題解決に向け、センシング対象や取得データの選定、それらを実現する機器の設計・開発から活用までのサービスの提供を目指す。

 ラトックシステムは、これまでPC周辺、産業用インターフェイスメーカーとして培ってきた通信インターフェイスの設計、受託開発の実績を生かし、顧客のデバイスに通信機能を付加するための組み込みハードウェアの開発、ファームウェア開発をサポート。両社の協業により、さらなる事業の効率化を実現し、DXにおける付加価値を構築するとしている。