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SB C&S、各種センサーデータをクラウドで管理できる「obniz BLEゲートウェイ」を発売

 SB C&S株式会社は12日、クラウド上でプログラミングできる株式会社CambrianRoboticsのIoTゲートウェイ「obniz BLEゲートウェイ」を発売した。

 obniz BLEゲートウェイは、Bluetooth Low Energy(BLE)を採用したセンサー製品と接続し、さまざまなデータをクラウドサービス「obniz Cloud」で管理できるIoTゲートウェイ製品。3軸加速度センサーや赤外線センサー、温湿度センサー、CO2 センサー、PM2.5を計測できるエアクオリティモニターなど、各種センサー製品と連携が可能。

 対応センサー製品の連携は、obniz Cloud上で設定するだけで行うことができ、obniz独自のファームウェアレス技術により、BLEの連携に必要なファームウェアやプログラムはobniz Cloudに集約され、ゲートウェイ自体をプログラムする必要はない。デバイスの追加や変更、サービスやキャラクタリスティクスの操作など、ファームウェアの書き換えなしですぐに実行できる。

 BLEデバイスの制御は、JavascriptやPythonをobniz Cloud上で記述・設定できるほか、conect.plus株式会社の「conect+」との連携も可能。取得したデータをわかりやすくビジュアライズできるだけでなく、データ確認用のスマートフォンアプリも簡単に作成できる。

 また、obniz Cloudは、TLS通信やデバイス管理機能、死活監視を標準サービスとして提供し、ゲートウェイ自体に書き込まれているのは専用OSのみでデバイス接続先データなどを保持していないため、高いセキュリティ性を発揮すると説明。BLEデバイス・ゲートウェイの交換や、ゲートウェイが盗難にあった場合などでも、新たにプログラムしたり、接続設定を変更したりする必要がないとしている。

 SB C&Sでは、東郷神社・原宿東郷記念館と共同で、obniz BLEゲートウェイを活用したデータ可視化システムのテスト導入を5月6日に開始した。東郷記念館が提供する結婚式「東郷 LIVE WEDDING~オンラインで祝言を~」では、5月4日に政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で採択された「新しい生活様式」における「冠婚葬祭」の項目に留意した「安心・安全」を実現すべく、データ可視化システムを利用して、新郎新婦や、来場者に対して、CO2センサーで取得したCO2濃度の状況をタブレット端末やサイネージで表示し、換気状況をリアルタイムで通知する。また、CO2センサー以外にも温湿度センサーとマグネットセンサーを導入・効果検証を行う。

 製品の価格は1万780円(税込)。本体サイズは約 35×50×13mm(プラグ部除く)。無線LANは、IEEE 802.11 b/g/nに対応。Bluetooth Ver.4.2 Low Energyによる最大同時接続数は7台。

東郷神社・原宿東郷記念館の導入事例