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Cloudflare、ゼロトラストファイアウォール機能の拡張を発表

 米Cloudflareは7日、ゼロトラストプラットフォームを拡張し、ハードウェアを使わずに利用できる新たなファイアウォール機能を発表した。これにより企業は、従業員の勤務場所を問わず、支社やデータセンター、クラウドを含めた企業ネットワーク全体の安全性を確保できるとしている。

 さらに、ユーザーがレガシーなハードウェアから、Cloudflare Oneのゼロトラストソリューションスイートへ移行できるように支援する新プログラム「Oahuプログラム」を発表した。従来は複雑で高コストのため敬遠しがちだった移行プロセスを経ることなく、ゼロトラストセキュリティで企業ネットワークの接続性とセキュリティを確保できるとしている。

 Cloudflareでは、従来のファイアウォールは、企業の建物内に設置されたハードウェアボックスで構成されており、ハイブリッド勤務やクラウドアプリケーションを念頭に設計されたものではなく、仮想ファイアウォールも容量計画やプライマリ/バックアップデバイスの管理など、ハードウェア機器を使っていた頃と同様、多数の問題に悩まされていたと説明。

 Cloudflareのファイアウォールはどこでも実行可能なため、物理的または仮想的なひとつのボックスにトラフィックを集中させる必要はなく、企業ネットワーク全体の安全性を高め、すべてのトラフィックにゼロトラストポリシーを適用し、ネットワークの可視性を高められるとしている。

 Oahuプログラムは、この改善をさらに推進するもので、レガシーなハードウェアファイアウォールボックスからCloudflareのクラウドネイティブサービスにポリシーをインポートするための新機能とリソースを提供し、企業のゼロトラスト環境移行を支援する。対象となる企業は、Cloudflareのゼロトラストファイアウォールソリューションの割引を受けることができるため、移行に関するコストを削減できる。