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Cloudflare、安全なビジネス向けのマルチクラウド環境を提供する新サービス「Magic Cloud Networking」を発表

 米Cloudflareは6日、企業がパブリッククラウド環境に接続し、それを保護するための新サービス「Magic Cloud Networking」を発表した。また、この新市場への参入を加速するために、CloudflareはNefeli Networks(以下、Nefel)の技術を買収した。

 Nefeliは、ITおよびDevOpsチームの複雑性を軽減することに重点を置く「マルチクラウドネットワーキング(MCN)」のスタートアップ企業で、クラウドインフラをデプロイするための統合されたネットワーク管理レイヤーを提供している。

 Cloudflareでは、Nefeliの技術をCloudflareのコネクティビティクラウドに統合することで、グローバルネットワークの規模とクラウドネットワークの自律制御をひとつの統合プラットフォーム上で両立することに成功したと説明。これにより、Cloudflareは、企業や組織がプライベートまたはパブリックなクラウド環境をシームレスに検出、接続、保護でき、パブリッククラウドに過度に依存せざるを得ない、今日の状況を打破する技術を整えたとしている。

 NefeliとCloudflareとのパートナーシップは、Cloudflareのスタートアップ向け資金提供プログラム「Workers Launchpad」の中で開始された。Nefeliチームは、ユーザーに最高のサービスを提供するための技術の拡張の方法を検討することができ、Cloudflareは、Nefeliのチームと技術を買収したことで、Magic Cloud Networkingの開発と提供を迅速に実現した。

 Cloudflareは、この技術をSASEプラットフォーム「Cloudflare One」に統合し、企業ネットワーク全体を包括し、クラウドにもオンプレミスにも適用可能な、統一された管理環境を提供すると説明。SASEおよびWAAP(Web Application and API Protection)とともに、統合プラットフォームの一部としてMagic Cloud Networkingを提供することで、Cloudflareは、包括的なゼロトラスト製品ポートフォリオを有する現時点で唯一のベンダーになるとしている。

 このポートフォリオには、グローバルなフットプリントとバックボーンを備えた堅牢なネットワーク接続、アプリケーションおよびネットワークセキュリティが含まれる。Cloudflareは、また、顧客のプライベートシステムだけでなく、外部に存在する一般向けシステムも接続・保護を行っている。

 120カ国以上、310都市以上に広がり、世界中の1万3000以上のネットワークと相互接続されたCloudflareのグローバルネットワークに、Magic Cloud Networkingが追加されたことで、ユーザーは、クラウドネットワーキングインフラストラクチャをシームレスに検出、可視化、接続、およびセキュリティによって保護できるようになるとしている。