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Cloudflare、コーディングやAI利用リスクに対応したセキュリティソリューション「Cloudflare One Data Protection Suite」を発表

 Cloudflareは7日、Web、SaaS、プライベートアプリケーションなどのあらゆる環境でデータを保護するように設計された、統合セキュリティソリューション「Cloudflare One Data Protection Suite」を発表した。

 Cloudflare One Data Protection Suiteは、Cloudflareのセキュリティサービスエッジ(SSE)を搭載し、単一プラットフォームでクラウドにおけるコンプライアンスの合理化をはじめ、データ漏えいやソースコード損失の軽減、開発者とAI環境の安全性の確保を実現するソリューション。包括的なデータ管理を、組織の内部および外部アプリケーションに拡大する。

 プログラマブルなネットワークアーキテクチャにより、新しい機能を構築し、新たなセキュリティ基準やプロトコルを迅速に採用できるようになり、生成AIのコード保護などの最新のユースケースに対応するデータ保護コントロールを実現する。

 データの可視化と制御を単一プラットフォーム上で管理し、単一のインターフェイスにより、管理者が複数の柔軟な選択肢を活用できるようになる。APIベースのスキャン、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)やリモートブラウザ分離などのクライアントレスな展開、シングルデバイスクライアント、ダイレクトまたはバーチャルな相互接続、SD-WANパートナーシップなどが含まれる。

 シングルパス検査によるデータ保護コントロールの強化により、100カ国を超える300都市以上に展開するCloudflareのネットワーク上で、信頼性が高く、安全で、高速にポリシーが実行できる。データ制御がエンドユーザーの生産性を妨げることなく、効率性と拡張性も実現する。

 Cloudflareのデータ損失防止(DLP)機能によるデータ一致により、カスタムデータセットで定義された組織特有のデータを柔軟に検出する。ソースコードファイルや保護対象となる医療情報(PHI)には、事前定義済みのデータ検出プロファイルがより多く提供される。

 API主導のクラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB)とデータ損失防止(DLP)の融合により、保存済みやオンラインの機密データを安全に検出可能。CASBとDLPの統合は、クラウドコラボレーション、生産性、コードレポジトリツールの大部分をカバーする。

 リスクベースのデータ保護を実現し、Cloudflare Oneのシグナルを組み込んだユーザーリスクスコアに基づいてユーザーの操作、状態、設定などを判断し、データやアプリケーションへのアクセスをコントロールできる。