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SCSK、改正電子帳簿保存法に対応した電子取引データ保存サービス「スマクラ データアーカイブ」をSAP利用企業向けに提供

 SCSK株式会社は1日、SAP利用企業向けに、統合EDIサービス「スマクラ」とSAPとの連携機能を提供開始した。既にSAPを利用する企業がスマクラを利用することで、2022年1月改正の電子帳簿保存法への対応など、EDI機能を自社構築(オンプレミス)型に比べて迅速かつ費用も抑えて導入でき、導入後のEDI機能に関わる運用負荷を軽減できるとしている。

 2022年1月1日の電子帳簿保存法改正により「電子取引データを紙出力し、保存する」ことが禁止される。また、2024年1月にはINSネット(ISDN回線)デジタル通信モードの提供終了および電話網のIP化に伴い、既存の受発注などのEDIによる企業間取引が従来通りに使用できなくなり、SAPを利用している企業にも対応が求められる。

 こうした背景を受け、SCSKでは、クラウド型のEDIデータ保存サービス「スマクラ データアーカイブ」と、EDI2024年問題に対応した「スマクラ for Internet EDI AnserDATAPORT接続サービス」を、SAPと連携可能なEDI関連サービスとして提供する。

スマクラが提供するサービスイメージ

 スマクラ データアーカイブは、企業間のEDIデータ(電子取引データ)を、電子帳簿保存法の要件に応じて保存するサービス。各企業間で連携されているEDIデータを、スマクラ データアーカイブに自動連携し、スマクラサービスプラットフォーム上でデータを保存する。企業の担当者は、インターネットを介して、保存データのダウンロードなどを行うことができる。

 スマクラ for Internet EDI AnserDATAPORT接続サービスは、従来型EDIからインターネットを活用したEDIへの移行を実現するサービス。INSネットの後継サービスとして、株式会社NTTデータが提供するマルチバンク接続サービス「AnserDATAPORT」を組み合わせ、ファームバンキングに関する業務が円滑に移行できるようサポートする。