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Arcserve、クラウドバックアップ導入時の初期データ同期を支援する“データ運搬”サービス

 arcserve Japan合同会社(以下、Arcserve)は、クラウドバックアップサービス「Arcserve UDP Cloud Hybrid」運用開始前のオプションサービスとして、「Arcserve UDP Cloud Hybrid バックアップデータ運搬オプション」を、12月1日より提供開始すると発表した。

 「Arcserve UDP Cloud Hybrid」は、オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッド型の統合災害対策サービス。バックアップソリューション「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」を導入済みの企業は、オンプレミスのバックアップデータをクラウド環境に複製できるようになるため、システム構築・運用の手間をかけることなく、簡単にデータの遠隔バックアップを行えるという。

 なお、「Arcserve UDP Cloud Hybrid」を利用するにあたっては、オンプレミスにあるArcserve UDPのバックアップデータをArcserve UDP Cloud Hybridのクラウド環境と同期させる必要があり、通常はインターネット回線を利用して初回の同期を行っている。

 しかし一般的に、数TBから数十TB規模のバックアップデータがオンプレミスのサーバーに蓄積されている場合、インターネット回線越しのクラウドへの初期データ同期には、週単位の時間がかかることがあり、その間、管理者は回線帯域の逼迫(ひっぱく)と本番業務への影響を気にし続けることになるという。

 今回発表された「Arcserve UDP Cloud Hybrid バックアップデータ運搬オプション」では、これを回避するためのオプションサービスで、初回同期の際にインターネット回線を利用せず、Arcserveが送付するNASを使ってデータの運搬を実施する。こうして物理的にデータを運搬することにより、大量データの転送がネットワークに与える帯域負荷を回避するとともに、安全に初期データ同期を完了できるようになるとのこと。

 なお、利用企業は提供された手順書に沿ってNASにバックアップデータを複製するだけで、あとはArcserveが責任を持って初期データ同期を完了させるとした。

 価格は、NAS 1台(有効ストレージ容量:45TB)を1回利用する場合で、22万円(税込)。現在、「Arcserve UDP Cloud Hybrid」の東日本リージョンに対応している。