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arcserve Japan、企業のデータ保護を支援する2つのクラウドバックアップサービスを提供

 arcserve Japan合同会社は28日、クラウドバックアップサービス「Arcserve Business Continuity Cloud」のラインアップに、2つの災害対策(ディザスタリカバリ:DR)サービス「Arcserve UDP Cloud Hybrid」「Arcserve UDP Cloud Direct」を追加すると発表した。

 新サービスのうち「Arcserve UDP Cloud Hybrid」は、統合バックアップ/リカバリソリューション「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」を導入済みの企業向けに、DR環境を提供するもの。オンプレミスのバックアップデータをクラウド環境に複製できるようになるため、システム構築・運用の手間をかけることなく、簡単にデータの遠隔バックアップを行えるという。

 なおデータの複製先としては、日本国内のデータセンター東西2つのリージョンを選択可能。代替の仮想マシンにてユーザー企業のシステムを起動する機能も備えているので、万一、災害発生などで企業内のシステムが利用できなくなったでも、アプリケーションのダウンタイムを最小化できるとのこと。この代替仮想マシンは、ポイント対サイト、またはサイト対サイトのVPN経由で接続して利用する。

 さらに、Office 365のデータに限り、Arcserve UDP Cloud Hybridへ直接バックアップを行う機能も備えているとした。

 価格は、東日本リージョンの場合、1TBあたり年間19万2000円(税別)から。西日本リージョンは4TBで年間81万6000円(税別)から。9月中旬の受注開始を予定している。

 一方の「Arcserve UDP Cloud Direct」は、支店・支所のサーバーやPCなど、スペースや管理上の都合でバックアップ環境を構築できていない企業向けに、DR環境を提供するサービス。手元にバックアップ用のストレージ機器を用意することなく、データを直接クラウドへバックアップすることができる。

 データは米国西海岸のデータセンターで稼働するArcserve UDP Cloud Directのシステムに転送して保管されるが、初回を除き、更新データだけが転送される差分転送に対応。データ転送時にはSSLで、保管時にはAESで暗号化され、セキュリティを確保する仕組みだ。なおレストアは、ファイル単位やボリューム単位で行える。

 加えて、Arcserve UDP Cloud Hybridと同様、Arcserve UDP Cloud Direct上で代替仮想マシンを起動する機能を備えているとのこと

 価格は1TBあたり年間36万円(税別)から。8月28日より受注を開始する。