NEXCO西日本とKDDI総合研究所、5Gを活用した混雑状況把握などの実証実験を新名神高速道路・宝塚北SAで実施

　西日本高速道路株式会社（以下、NEXCO西日本）と株式会社KDDI総合研究所は25日、新名神高速道路の宝塚北サービスエリア（以下、宝塚北SA）での5Gサービス提供開始を受けて、12月から5Gを活用した高速道路施設管理の高度化、効率化を目的とした実証実験を開始すると発表した。

　実証実験としては、無人航空機（ドローン）により駐車場の混雑状況を把握する実験を行う。現在、サービスエリア／パーキングエリア（以下、SAPA）の駐車場の混雑情報は、SAPA設置した複数のカメラを用いて混雑状況を把握しているが、ドローンに搭載したカメラの高精細映像を、5Gの高速・大容量を活用して情報伝達することで、より速く、正確に混雑状況を把握し、利用者に情報提供ことを目指す。

　また、SAPAにおけるごみ自走回収の技術検討も実施。現在、SAPAに設置されているごみ箱については、クリーンスタッフが定期的に確認し、集まったごみをごみ仮置き場へ回収しているが、クリーンスタッフの業務省力化や常に美しいSAPAを提供することを目的として、5Gの大容量・低遅延の特長を生かした自走ロボットなど、ごみ収集を効率化するシステムについての技術検討を開始する。

　NEXCO西日本は、実証実験場所の提供、実証実験の企画、推進を担当。KDDI総合研究所は、5Gを活用した技術実現性の検証、実証実験の企画、推進を担当する。NEXCO西日本とKDDI総合研究所では今後も、5Gを活用したさまざまな可能性について、技術検討や実証実験を行っていくとしている。

実証実験の概要