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パロアルトネットワークス、クラウド型ファイアウォールと次世代SD-WANを統合した「Prisma SASE」を国内で提供

 パロアルトネットワークス株式会社は5日、ネットワークセキュリティ機能および次世代SD-WAN機能を備えるクラウド配信型サービス「Prisma SASE」を日本市場で提供開始すると発表した。

 Prisma SASEは、クラウド型ファイアウォールサービスの「Prisma Access」と、次世代SD-WANサービスの「Prisma SD-WAN」を統合し、さまざまな端末やネットワーク環境から、Webやクラウドサービスなどへのアクセスを管理するSASE(Secure Access Service Edge)サービス。

 ZTNA(Zero Trust Network Access)から、Cloud SWG(Secure Web Gateway)、CASB(Cloud Access Security Broker)、FWaaS(Firewall as a Service)、SD-WANを単一ソリューションに統合し、支店や拠点から自宅、外出先の間で流動的に業務が行われるハイブリッドワーク環境下において、安全性や生産性を確保する。

 また、新しい5G対応SD-WANアプライアンス(ION 1200)は、Prisma SASEソリューションの一部として、支店や拠点のネットワークに5G対応のWANコネクティビティを提供する。ION 1200は、キャリア冗長化のために、アクティブ/アクティブ5G WANインターフェイス(耐障害のために2つの通信事業者を同時利用する機能)を搭載する。

 クラウドサービスへのアクセスについては、API経由でさまざまなクラウドサービスをPrisma SASEソリューションと連携させるプラットフォーム「CloudBlades」により、ServiceNow、Microsoft Teams、Zoomなどと連携し、ハイブリッドワーカーのコネクティビティを向上させる。

 SASEに組み込まれた自律型デジタルエクスペリエンス管理(ADEM)機能は、Prisma SD-WAN上のすべてのユーザーや拠点に対して、レスポンスの向上やトラブルシューティングといった新たなデジタルエクスペリエンスを提供する(2021年初旬にPrisma Accessのモバイルユーザープランで展開済み)。同機能では、クラウドインフラのパフォーマンス、アプリケーションのパフォーマンス、ユーザートラフィックも可視化する。

 さらに、設定ワークフローを再構築した統合型クラウドセキュアWebゲートウェイ(SWG)が、事前定義された推奨事項と継続的評価 (アセスメント) を備えた、シンプルで定義しやすいWebセキュリティルールを提供する。

 Prisma SASEおよびION 1200(5G対応版を除く)は、11月5日から日本市場で販売を開始。ION1200 5G対応版の日本市場での販売開始は、2022年を予定する。また、Prisma AccessとPrisma SD-WANについても、スタンドアローン製品として引き続き提供する。