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日立ソリューションズ、製造工程の進捗や問題を直感的に把握可能なソリューション

状況の可視化により、製造現場ごとの生産計画立案や計画の見直しを支援

 株式会社日立ソリューションズは13日、組み立て製造現場の管理者が、製造工程の進捗や問題を迅速に把握できるように支援するソリューション「製造現場向け計画立案支援システム」を、10月14日から販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 「製造現場向け計画立案支援システム」は、製造現場における在庫や進捗状況を、管理者が直感的に把握できるよう支援するソリューション。データベースに登録された生産計画や実績、在庫数、BOM(Bill of Materials)などを基に、前工程と自工程、後工程における生産進捗、不良数、在庫などの生産状況をわかりやすいグラフで可視化し、タブレット端末で確認することができる。

 具体的には、信号機のように赤(不足)・黄(予兆)・青(余力)で視覚的に表示されるため、最低限の状況を色で把握可能。細かなグラフの意味は凡例表示で確認を行える。

 さらに、前工程で製造される部品の納期遅延や欠品、突発の生産量増加などを想定し、自工程への影響をシミュレーションする機能も備えているほか、製造工程全体において、生産の進捗率や不良発生状況、部品の不足や余力を表示できるので、目標未達成に影響するボトルネックも可視化されるとのこと。

 また、専用のデータベースを持ち、既存システムと連携して収集する構成のため、既存システムを改編しなくてもデータ連携のみで導入できる点も特徴とした。

 日立ソリューションズでは、このシステムを利用することにより、管理者は、不良発生や部品不足などの問題を直感的に把握可能なため、自工程の生産計画を柔軟に見直すことで、製品欠品や過剰在庫、納期遅延の防止に活用できるとアピールしている。