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TIS、ローコード開発「Oracle APEX」を活用したサービスモダナイズのノウハウを「Oracle APEXトータル支援サービス」として提供

 TIS株式会社は26日、既存サービスのモダナイズにローコード開発ツール「Oracle APEX」を活用することで、従来の10分の1以下の期間で開発し、開発スピード向上の効果を実証できたとして、この開発ノウハウを「Oracle APEXトータル支援サービス」として提供開始すると発表した。

 Oracle APEXは、Oracle Databaseに無償で付属する開発ツールで、従来のプログラミングによる開発手法と比較して、20倍の速さ、100分の1のコードで、エンタープライズアプリケーションの構築を可能とするとしている。

 TISは、Oracle E-Business Suiteユーザー向けに、基幹・周辺システムからのトランザクションデータを収集・一元的に自動仕訳変換を実施する「会計自動仕訳エンジン」を提供しており、このモダナイズをOracle APEXを活用して、従来の10分の1以下の期間で開発した。また、Oracle APEXは、SQLベースでTISのエンジニアの既存スキルを活用できたため、会計自動仕訳エンジンのモダナイズに新たな人材育成を伴うことなく実現できたという。

 Oracle APEXトータル支援サービスは、この会計自動仕訳エンジンのモダナイズで得た開発ノウハウを、体系立てて整備したローコード開発を支援するサービス。Oracle APEXを活用し、APEXの操作性や実現性の検証から、アプリケーション設計・開発、Oracle Forms資産のAPEX自動マイグレーション、内製化定着のためのトレーニングとQAサポートまでをトータルに提供する。

Oracle APEXトータル支援サービスの全体像

 Oracle APEXトータル支援サービスを活用することで、事前効果検証による採用判断や、高速アプリケーション開発による早期効果創出、既存資産の自動モダナイズ、内製化要員の早期戦力化、アプリケーション開発時の課題・疑問の即時解決といったメリットが得られるとしている。

 サービスの価格は、Oracle APEXライセンスはOracle Databaseにライセンスが付属、TISサービスは40万円(税別)から。

 TISは、特にOracle Fusion Cloud ERPや、Oracle E-Business Suiteの活用領域の拡張や既存システムのモダナイズを実現したい顧客を中心に、Oracle APEXトータル支援サービスを提供していき、今後3年でOracle Fusion Cloud ERP導入を含め、100社の導入支援を目指す。

 また、Oracle APEXに対し、今後強化される生成AI領域などの拡充に対して、スピーディな追従と、サービスの拡張・反映を実施していき、開発者・管理者などすべてのデータベースユーザーがより容易かつ迅速に、より高い精度での開発が実現できるよう支援するとしている。