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パナソニックNETSとマクニカが連携、大型施設の映像監視で予兆認知と遠隔対応を実現

 パナソニック ネットソリューションズ株式会社(以下、パナソニックNETS)と、株式会社マクニカのクラビス カンパニーは14日、パナソニックNETSのVMS(ビデオ管理システム)サービス「ArgosView(アルゴスビュー)」と、マクニカのAI画像解析技術を活用した異常検知ソフトウェア「icetana(アイセタナ)」の連携を開始すると発表した。これにより、大型施設の映像監視において、予兆認知と遠隔対応を実現するという。

 ArgosViewは、マルチベンダーのネットワークカメラに対応した映像監視システム。ネットワークカメラを始めとする多様なデバイス、センサー、システムとの連携が可能になっており、さまざまな用途に利用されている。一方のicetanaは、AI画像解析技術を活用して異常を検知する監視ソフトウェアである。

 今回はこの両製品を連携させることにより、「事象が起こる前の予兆や違和感を少人数で効率的に認知する」「起きた事象に対して駆けつけや遠隔で即座に対応する」といったことが可能になる、リアルタイム監視ソリューションを提供する。

 従来のシステムでは、監視カメラ映像での異常確認から駆け付けによる一次対応までを警備員が人手で実施する必要があったが、このソリューションにより、初動対応の迅速化が可能になるほか、警備員による駆け付けが必要な状況を絞り込むことで、事件・事故の未然防止と警備に必要なリソースの最適化を実現するという。

 具体的には、ArgosViewから受け取った監視カメラの映像をicetana異常検知システムにて解析し、予兆や違和感を検知する。さらに、対象の映像をサムネイル形式で表示して、警備員の状況認識や異常発見をサポートするとした。

 また、即時対応が必要な異常検知情報については、センサー情報や外部システムを通じて自動的にArgosViewへ集約され、マップ機能による異常発生の位置情報と合わせて、管理者への通知を即座に行う。加えて、ArgosViewと連動した音声・照明出力機器を遠隔操作することにより、人手による一次対応(駆けつけ)に頼ることなく、短時間での初動対応が可能になるとのこと。