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パナソニックIS子会社、データセンター向けの映像監視システムを販売

10年以上の長期保存や録画映像の9分割表示などが可能

 パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(パナソニックIS)の子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社は、映像監視システム「ArgosView(アルゴスビュー)」を用いたデータセンター向けソリューションを、7月21日より販売開始すると発表した。

 今回発表したソリューションは、同社がArgosViewを提供するなかで培ってきた技術・ノウハウを、データセンターでの映像監視に応用したもの。映像の長期保管、1台のカメラ映像を分割した詳細監視、映像だけで実現するアラート機能などを中心に、データセンターにおけるセキュリティレベルの向上を図る。

 具体的には、全方位カメラのライブ映像および録画映像を9分割表示する「全方位カメラ9分割機能」を搭載。死角なく広い範囲を表示する全方位カメラ(魚眼カメラ)を活用し、広い範囲で録画を行い、表示時には9分割機能によって9台分のカメラとして使用可能という。

 また、カメラが持つ画像解析機能(iVMD)と連携して、映像の中であらかじめ登録された領域に人などが侵入した場合、あるいは何らかの物体が置かれた場合に、ArgosViewの画面上に発報を表示し、異常を知らせることもできる。

 さらに、LTO6のテープデバイスへ録画映像を定期的に書き出すことにより、映像を10年以上の長期間にわたり保管できるとのこと。なお、ArgosView映像監視システムからLTO6オートローダを直接制御可能なため、バックアップサーバーも不要になり、より安価に長期間保管のシステム構成を構築できるとした。

 価格は、1システムあたり680万円(税別)から。ヴイ・インターネットオペレーションズでは、2017年度末までに50システムの販売を目標としている。

石井 一志