NRI、米DataikuのAI・機械学習プラットフォームを販売　関連ソリューションの提供も図る

　株式会社野村総合研究所（以下、NRI）は2日、米Dataikuと同社製品の販売代理店契約を締結したと発表した。

　Dataiku社では、さまざまなデータの分析から、その結果を活用した機械学習モデルの運用管理まで行えるAI・機械学習のプラットフォーム「Dataiku」を提供している。最大の特徴は、プログラムコードの知識がなくても使えるノーコード／ローコード開発に対応している点。また、データ分析に関わるさまざまな役割を持った関係者のコラボレーションが可能で、データの前処理からモデル構築、運用、可視化といった一連の業務プロセスをワークフローとして表現し、コーディング作業なしで操作できることも強みとした。

　この仕組みにより、データサイエンティストが持っている知見・ノウハウが比較的容易に形式知化できるため、コーディングをしないビジネスユーザーもデータにアクセスして分析を進められ、データサイエンスの民主化の推進や、分析結果の業務への組み込みが容易に行えるとしている。

　NRIでは今後、Dataiku社のソリューションを活用し、AIの活用段階に応じて、日本の顧客企業の業種・業界・分析テーマに適合した形でソリューション・サービスを開発・提供していく考え。また、NRI社内の人材育成プログラムでもDataikuを活用し、データサイエンス分野における技術者の育成や支援体制の強化を図るとのことだ。

　さらに、学術機関や関連するコンソーシアムへの参加を通じ、Dataikuを活用した次世代データサイエンティストの育成プログラムも検討するとしている。