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イエラエセキュリティ、攻撃者の手法を学べるセキュリティ人材育成プログラム「イエラエアカデミー」を提供

 株式会社イエラエセキュリティは3日、サイバーセキュリティ人材の育成プログラム「イエラエアカデミー」を提供開始した。

イエラエセキュリティでは、サイバーセキュリティ攻撃においては、攻撃者の方が圧倒的に優位性を持っている状況の中で、限られた人材のリソースでは全ての攻撃や侵入を検知できないことが課題になっていると説明。

 これに対して、今後は、死守すべき最重要資産を明確にした上で、そこに至るサイバーキルチェーンを断ち切るような重点的な対策や監視が必要で、そのためには攻撃者の手法を熟知することが必要不可欠だとして、企業を対象とした人材育成プログラムを提供する。

 サービスでは、「オフェンシブセキュリティ資格取得コース」「クラウドハッキングコース」「インシデントレスポンス訓練コース」の3つのコースを提供する。

 オフェンシブセキュリティ資格取得コースでは、攻撃手法をeラーニングで学習するのみではなく、ハンズオンで攻撃手法を学べるハッキングラボを提供する。初めに取得が必要な「OSCP(Offensive Security Certified Professional)コース」では、大企業の社内ネットワークをハッキングラボで再現し、WindowsやLinuxをはじめ、Webアプリケーション、ファイルサーバー、Active Directoryなど、現実に即した侵入手口を学ぶことができる。

 クラウドハッキングコースでは、Amazon Web Services(AWS)における基本的なセキュリティ知識の学習と、ラボ環境に対する攻撃を体験できる。これを通じて、企業の設定不備や不適切な権限付与など、攻撃者が狙うポイントを学び、自社のクラウド環境の見直しやセキュリティを考慮した新規構築を実施することが可能となる。Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)コースについても提供を予定する。

 インシデントレスポンス訓練コースでは、インシデントレスポンス、デジタルフォレンジック、CSIRTの役割に至るまで、概念だけでなく実際に社内に必要な初期動作から封じ込め、体制整備に関して学習できる。

 サービスの料金は、資格取得コースで3カ月間15万円から。コース、オプションサービスの詳細については要問い合わせ。また、早期のサイバーセキュリティ人材育成の観点から、学生向け無償トライアルとして、現役の学生(高校生、専門学校、大学生、大学院生)を対象として、資格取得コースを5人に無償で提供する。