イエラエセキュリティ、AWS/Azure/GCPのセキュリティ管理を一元化する「3大クラウドセキュリティ一元管理サービス」

　株式会社イエラエセキュリティは26日、Amazon Web Services（AWS）、Microsoft Azure（Azure）、Google Cloud Platform（GCP）を利用する企業向けに「3大クラウドセキュリティ一元管理サービス」の提供を開始した。サービスの販売開始に先立ち、イエラエセキュリティは、イスラエルのOrca Securityと国内初の販売代理店契約を締結した。

　3大クラウドセキュリティ一元管理サービスは、AWS、Azure、GCPのクラウド資産とそのセキュリティ状況を、同一ダッシュボードで一元管理でき、企業が利用するパブリッククラウド内の資産の棚卸しから、セキュリティリスクの可視化、アラートの処置／対処支援までをワンストップで実現するサービス。

　サービスでは、読み取り専用の権限で顧客のデータボリュームのスナップショットからボリュームを仮想的に再構築し、そこからクラウド資産を洗い出すと同時に、OS、ソフトウェアの脆弱性や設定ミス、マルウェアへの感染状況、クラウド環境のアクセスキーなど機密情報の保管方法の問題をスキャンする。

　クラウド資産の状態（実行中／停止中）、ベンダーによる修正パッチの可用性、CVEごとのエクスプロイトの可用性、ファイアウォールの設定状況などを把握しつつ、検知したセキュリティリスクを4段階でスコアリングしてアラートを出すため、危険性の高いアラートに集中して対応できる。

　エージェント不要のSaaSアプリケーションを利用するため、ウェブブラウザーから数分・数クリックの設定で導入可能。環境内でコードが実行されることも通信が発生することもないため、運用環境への影響もない。

　また、要望により、検出したセキュリティの問題点に対する対応策を支援する。見つかったマルウェアがどこから侵入したのか、社内にどのくらいの影響が出ているのか、他に侵入経路がないか、ポリシーは適切に設定されているかなど、ソリューションの提供する対策では手の届かない部分をイエラエセキュリティの技術者が支援する。

　スキャンの対象範囲についても、停止中のインスタンスをはじめ、Lambda、DynamoDBなどサーバーレス環境の資産や、ECR、ECSなどコンテナまでカバーする。

　サービスの価格（税別）は、1インスタンスにつき1万5120円～6万円（契約数により単価が変わる）。契約期間は1年（年間サブスクリプション）。導入支援、運用支援は別途見積もり。イエラエセキュリティでは、サービスを無料で試用できるトライアルを12月20日まで提供する。