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パナソニック、モジュラー構造で拡張可能な頑丈タブレットPC「TOUGHBOOK FZ-G2」

TOUGHBOOK FZ-G2

 パナソニック株式会社は30日、屋外や過酷な現場に適した頑丈タブレットPC「TOUGHBOOK(タフブック) FZ-G2」シリーズを、国内法人向けに8月末から順次発売すると発表した。価格はオープン。

 FZ-G2は、10.1型でWindows搭載のタブレットPCで、タブレット型のタフブックで初めてモジュラー構造を採用。背面の2つの拡張エリアに、バーコードリーダー、US B2.0(Type-A)ポート、LANコネクター、サーマルカメラ、シリアルコネクター、スマートカードリーダー、非接触ICカードリーダーの各アタッチメントオプション(別売)を装着でき、使い方の変化に合わせて機能を拡張できる。

モジュラー構造により拡張エリアにアタッチメントオプションの装着が可能

 また、タブレットに別売りのキーボードベースを装着して、ノートPCとしても利用が可能。パナソニック独自のデタッチャブル機構を採用することで、現場のハードな使用に耐える着脱機能を実現した。ハードな現場でも、作業環境によって柔軟に運用でき、事務所のPCと現場用のタブレットなどのIT機器との複数持ちを解消できる。

キーボードベース装着時

 堅牢性については、IP65準拠の防塵防滴試験、MIL-STD-810Hに準ずる頑丈試験、動作環境試験(-10℃~50℃)、120㎝自由落下試験を実施。タブレットとキーボードベースの嵌合(かんごう)部分は、パナソニック独自のフック機構と摩擦に強いコネクターによるドッキング構造(特許出願中)を採用し、現場のハードな使用に耐えるより強固な接続安定性を実現した。

 セキュリティ面では、マイクロソフトが提唱する、ファームウェア攻撃からPCを守るデバイスセキュリティ要件「Secured-core PC」に対応。OS起動前のBIOSによる初期化中からセキュリティを確保する。

 駆動時間については、独自の放熱設計とCPU制御により、バッテリー約18.5時間駆動を実現し、さらにオプションの大容量バッテリー搭載時では約26時間の長時間駆動を実現する。

 CPUには第10世代インテル Core i5 プロセッサーを搭載し、Wi-Fi 6、Bluetooth v5.1対応により高速に大容量高画質データの送受信が可能。ワイヤレスWAN(LTE対応)モデルをラインアップし、プライベートLTEにも対応。プライベートLTEでネットワーク環境を構築している工場などでのエッジデバイスとして活用できる。

 また、騒音のある現場でも聞こえやすい、88dBステレオスピーカーとステレオマイクや、屋外でも見やすい約1000cd/㎡の高輝度液晶を搭載。液晶画面は、静電容量式のタッチパネルで、操作モードの切り替えにより手袋をした状態や、水滴が付いた状態でもタッチ操作が行える。防水タイプの2ボタン式デジタイザーペンも付属し、画面に手が触れても感知しないため、サインや細かいスケッチが行える。