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デジタルアーツのメールセキュリティ製品「m-FILTER」、他社製品との連携で添付ファイルの無害化対応を強化

 デジタルアーツ株式会社は27日、メールセキュリティ製品「m-FILTER」と、OPSWAT JAPAN株式会社の脅威防止ソリューション「MetaDefender Core」、イスラエルVotiro Cybersecの無害化ソリューション「VOTIRO Disarmer」、株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)のファイル受け渡しソリューション「FileZen S」の各製品が連携したと発表した。これにより、自治体などにおけるインターネット分離環境でのセキュアなメール受信を支援するという。

 m-FILTERは、ドメインとIPアドレスの組み合わせをデータベース化し、安全なメールのみを受信するメール攻撃対策製品。添付ファイルマクロ除去、添付ファイル削除、HTML/リッチテキストメールのテキスト化、リンク無効化、メールリダイレクト(二重配送)といったメール無害化機能を備えている。また、最新版のVer.5では、メールの送信元・本文・添付ファイルの偽装判定といった外部攻撃対策機能を強化した。

 今回はさらに、2020年12月に改定された、総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」において、メールに添付されたファイルは「ファイルを一旦分解した上で危険因子を除去した後、ファイルを再構築し、分解前と同様なファイル形式に復元する」と、ファイル無害化の方針が明記されたことを受け、他製品との連携によるファイルの無害化対応を強化した。

 具体的には、明確なCDR(Content Disarm and Reconstruction、コンテンツの非武装化と再構築)技術を活用したOPSWATの「MetaDefender Core」、あるいは、組織外から入ってくる、すべての対象ファイルを無害化するVotiro Cybersecの「VOTIRO Disarmer」との連携により、添付ファイルについても無害化したうえで、自治体のLGWAN系など、インターネットから分離されたネットワークに対してメールを配信できるようにしている。

 「MetaDefender Core」との連携では、さらに、m-FILTER Ver.5の強制パスワード検査機能と併用することで、ZIPパスワードロックのファイルを無害化可能になるとのこと。

MetaDefender Coreの連携概要
VOTIRO Disarmerとの連携概要

 さらに今回は、ネットワーク分離環境で「自分から自分」へのファイル受け渡しを安全に行える「FileZen S」とも連携可能になった。この連携では、m-FILTERが受信した添付ファイルを「FileZen S」に受け渡し、インターネット接続系とLGWAN接続系とのファイルのやり取りを簡単に行えるようにした。ファイル無害化機能と連携して自動でファイルの無害化処理を行ったうえで、FileZen Sを経由してファイルを受信者に届ける仕組みとなっており、セグメントが異なる環境でファイルを受け渡す場合であっても、安全かつ効率的にファイルをやり取りできるとのことだ。

FileZen Sとの連携概要