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デジタルアーツのメールセキュリティ製品「m-FILTER」、ホワイトリストDBによる送信元偽装メールの判定に対応

 デジタルアーツ株式会社は4日、法人向けメールセキュリティソフト「m-FILTER」において、送信元偽装メールの判定を行えるホワイトリストデータベース(以下、ホワイトリストDB)を構築したと発表した。受信したメールの送信元情報を照合することで、送信元偽装メールをより強固にブロックできるようになるため、安全なメールのみを受け取れるという。

 m-FILTERは、外部からの標的型メール攻撃対策機能や内部からの情報漏えい防止を実現するメールセキュリティ、添付ファイルを含めたメールを保存し、高速検索を行えるメールアーカイブ、迷惑メール(スパム)をブロックする迷惑メール対策を提供する、統合型メールセキュリティソフト。すべての機能を一括して導入することも、必要な機能だけを導入することもできる。

 今回確立されたホワイトリストDBは、リリースが予定されているm-FILTER Ver.5の新機能で、2017年9月にリリースされた法人向けWebセキュリティソフト「i-FILTER Ver.10」のクラウドルックアップ機能を、m-FILTER向けに応用して実現された。

 具体的には、デジタルアーツが蓄積している、安全な送信元であると確認したホワイトリスト情報を用いて、送信元の安全性を判定できる。m-FILTERの利用企業は、メールを受信する前にこのホワイトリストDBで照合し、安全が確認されたメールのみを受信する運用が可能になるため、エンドユーザーは受信メールが偽装されたメールであるかどうかを意識せず、安心してメールの閲覧を行えるとした。

 さらにデジタルアーツでは、ホワイトリストDBの網羅率を高く維持するために、受信したメールのドメインやIPアドレスといった情報を自動的にクラウドデータベースへアップロードし、正常性を確認したうえで配信するとのこと。

 なお、この仕組みが利用できるm-FILTER Ver.5.20(オンプレミス版)は11月5日に提供開始予定。クラウド版の「m-FILTER@Cloud」は、オンプレミス版に先行して10月5日により利用できるようになるとのことだ。