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テクマトリックスのファイル無害化ソリューション、デジタルアーツの「m-FILTER」と連携可能に

 テクマトリックス株式会社は5日、自社が取り扱っているファイル無害化ソリューション「Votiro Auto SFT Plus」を、デジタルアーツのメールセキュリティ製品「m-FILTER」と連携させ、標的型メール攻撃を無害化する「Votiro Auto SFT Plus for m-FILTER」を発表した。2018年4月末の提供開始を予定する。

 Votiro Auto SFT Plusは、NSDビジネスイノベーションの「eTransporter」技術をベースに、ユーザー数無制限版のネットワーク分離環境に特化したファイル受け渡し機能「Secure File Transporter(SFT)」と、自治体への導入実績が多いファイル無害化ソフトウェア「VOTIRO SDS-WS」をパッケージ化したもの。

 一方のm-FILTERは、メールフィルタリング、メールアーカイブ、迷惑メール対策といった機能を提供する、メールに特化したセキュリティ製品である。

 今回提供するVotiro Auto SFT Plus for m-FILTERでは、Votiro Auto SFT Plusとm-FILTERの機能を連携させ、標的型メール攻撃の無害化を図っている。具体的には、まず、受信した添付ファイルをm-FILTERのメールフィルタリング(MailFilter)機能により隔離。その後、m-FILTERの新版「m-FILTER MailFilter Ver.5.10」で搭載予定の添付ファイル保存機能により、当該添付ファイルを指定のWindowsフォルダに自動転送する。

 転送されWindowsフォルダに保存された添付ファイルは、Votiro Auto SFT Plusの新オプション「SFT Auto Agent for m-FILTER」によりSFTが取り込んで、VOTIROが無害化処理を行う仕組み。これによってユーザーは、安全に分離されたネットワークから、マルウェアフリーな添付ファイルを受信できるとしている。

 価格例として、SFTユーザー数無制限版、Votiro Auto Agent、SFT Auto Agent for m-FILTER、VOTIRO SDS-WS 1Core版を含むパブリック向けライセンスの場合で435万円(税別)。デジタルアーツのm-FILTERライセンス、各製品の保守契約などは別途必要になる。