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デジタルアーツとソリトン、自治体でのネットワーク分離を支援するソリューション

メールセキュリティ製品「m-FILTER」とデータ転送製品「FileZen」の連携を実現

 デジタルアーツ株式会社は9日、ゲートウェイ型メールセキュリティ製品「m-FILTER」において、株式会社ソリトンシステムズのセキュアファイル/データ転送アプライアンス「FileZen」との連携オプションを、2016年秋に提供すると発表した。

 総務省がまとめた自治体の情報セキュリティ対策では、外部からの攻撃を防ぐために、「インターネット接続系」と「LGWAN接続系」環境の分離である「ネットワーク分離」が推奨されている。しかし運用面で、両系統を分離することに起因する、いくつかの問題が指摘され始めているという。

 両社の今回の提携は、こうした課題のうち、メールの添付ファイルの運用を改善することを目的としたもの。m-FILTERで受信したメールの添付ファイルを、FileZenへ自動で受け渡すことで、m-FILTERでメールを無害化するだけでなく、ネットワーク分離の環境下であっても、添付ファイルの受け渡しが簡単に実施できるようになるとのこと。

 デジタルアーツでは、標的型メール攻撃のきっかけとなることが多い添付ファイルをセキュアに転送することにより、標的型攻撃での情報漏えいのリスクを低減させるとした。

 なお今回の連携機能は有償オプションとしての販売を予定しており、両社では、この連携によって、全国の自治体における両製品の市場シェア拡大を図る考えだ。

石井 一志