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電通デジタルと電通、LINE公式アカウント上でAIを活用した自然対話を実現するチャットボット「Kiku-Hana for LINE」を提供

 株式会社電通デジタルと株式会社電通は26日、LINE公式アカウントでAIチャットボットを活用し、顧客一人ひとりに寄り添った一対一のコミュニケーションを可能にする「Kiku-Hana for LINE」を企業向けに提供開始した。

 Kiku-Hana for LINEは、電通が提供するAI自然対話エンジン「Kiku-Hana(キクハナ)」と、LINE株式会社が提供するMessaging APIを活用し、LINE公式アカウントで多様なコミュニケーションを可能にするサービス「BOT BOOSTaR」が連携することで実現した。

 電通が2018年に独自開発したKiku-Hanaは、自然言語解析や理解、推論などに適した論理型プログラミング言語のAZ-Prologを採用し、これまで難しいとされてきた「日本語の意味」を解析することで、少ない学習量でもユーザーが求める人間的な会話、情報提供を可能にする。

 このKiku-Hanaを、電通デジタルが開発した、チャットコマースやデザイン性の高いメッセージ表現、データに基づいたセグメント配信など、LINE公式アカウントに高度な機能を追加できるBOT BOOSTaRと連携させることで、Kiku-Hana for LINEではLINE公式アカウント上で、これまで以上に高度な顧客コミュニケーションの設計・実装を可能にする。

 例えば、顧客一人ひとりとの自然対話を実現するとともに、その自然対話に合わせてチャットコマースに誘導する機能、顧客の属性や対話の内容を分析して顧客の嗜好に合った複数のコンテンツをセグメント配信するなど、自然対話をきっかけとしたマーケティング活動が可能になる。

 また、7月26日に電通がリリースした、AIチャットボットによる対話形式で生活者インサイトを自動で深堀りする調査ソリューション「Smart Interviewer(β版)(スマートインタビュアー)」機能も、Kiku-Hana for LINEで活用できる。これにより、LINE公式アカウントの顧客を対象にしたマーケティング調査や、AIチャットボットによる顧客一人ひとりのニーズの深掘り、その深掘りしたニーズに合わせたメッセージ返答やレコメンドなど、CRM領域での幅広い応用が期待されるとしている。