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NTTスマートコネクト、大阪エリアに「曽根崎データセンター(仮称)」を2022年4月開設

「曽根崎データセンター(仮称)」の外観イメージ

 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(以下、NTTスマートコネクト)は14日、堂島近接エリアに新たなデータセンターとなる「曽根崎データセンター(仮称)」を、2022年4月に開設すると発表した。

 NTTスマートコネクトでは、大阪都市部の堂島・北浜・日本橋エリアで、計6つのデータセンターを展開している。堂島を中心とした域内で、高品質かつ低コストでの光ケーブリングサービスも提供し、同社のデータセンターは西日本最大級のインターネットエクスチェンジに成長したとしている。

 一方で、昨今のコロナ禍における企業の社内外向け映像配信の需要増や、巣ごもりでの動画視聴によるトラフィック増、さらには5Gや自動運転などのIT技術の発展に伴い、インターネットトラフィックは今後も増加が見込まれると説明。こうした状況に対応するため、堂島近接エリアに大規模な曽根崎データセンター(仮称)を開設することで、顧客の設備増強やインターネットサービス事業者の関西進出などの需要に応えるとしている。

 曽根崎データセンター(仮称)は、開設時のハウジングルーム面積は約2190㎡(最大3650㎡までの拡張を計画)、データセンター用電力量は6メガワット(最大10メガワットまでの拡張を計画)。1ラック単位からハイパースケールな要望にも対応可能なハウジングサービスとして、各種ハウジングラック仕様や配置など、顧客の要望に柔軟に対応する。

 標準のハウジングサービスはラックサイズが横幅700mm、奥行1100mm(オプションで1200mmまで拡張可能)、電源ケーブルとネットワークケーブルは異経路で提供する。また、1ラックあたり20kW以上の高負荷電力にも対応する。

 通信については、光ケーブリングサービス「堂島コネクト」により、堂島・北浜・日本橋データセンターの顧客との相互接続が可能。データセンター間は、主にとう道直結かつ冗長経路で接続されているため、高い信頼性とセキュリティを確保できる。各ビル間の光ケーブルは融着箇所を最小限にし、各ビル間を接続しているため、堂島内隣接ビル間の設備環境と変わらぬ伝送損失かつ高品質で利用できる。

 また、堂島コネクトの料金は一律のため、大阪におけるネットワークの相互接続の拠点を検討されている顧客にも、利用しやすいデータセンターになるとしている。

 設備面では、震度6強の地震にも耐えうる免震構造、自家発電による72時間連続無給油運転、異変電所からの電力供給を実現。立地はハザードマップ上、津波の危険性は少なく、万が一の河川氾濫などに備え、重要設備は2階以上へ設置するなどの対策を行っている。さらに、UPS(無停電電源装置)はフロアごとに必要な容量分が設置できるように設計されるなど、高い信頼性を実現している。

 保守・サポート面では、24時間365日常駐体制で、専門の技術スタッフが対応する。また、英語対応やWeb対応窓口も備え、海外の顧客にも安心して活用できるとしている。