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NTTスマートコネクト、新データセンター「北浜データセンター」の提供を開始

西日本最大のIX拠点である大阪・堂島へ光ケーブルで接続

北浜データセンター

 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(以下、NTTスマートコネクト)は31日、従来から提供している大阪・堂島のデータセンターに加え、大阪・北浜で新たな「北浜データセンター」を11月1日から提供すると発表した。

 NTTスマートコネクトでは、2000年の会社設立以来、西日本最大のIX拠点である堂島データセンターを中心に展開してきたが、インターネットトラフィックの拡大やメガクラウド事業者の関西進出などの需要増に伴い、新たなデータセンタースペースの準備を進めてきた。

 新たに開設する北浜データセンターは、ルーム面積が400㎡(約130ラック相当)で、今後案件状況により順次拡張(最大4フロアまで)の予定。NTT西日本の通信ビルを活用し、堅牢性や接続利便性を持つことに加え、企業ビルが立ち並ぶビジネス街に位置する好立地にあり、堂島データセンターからは直線距離で約1.5km、3駅以上の大阪メトロの駅から徒歩10分圏内と、アクセス性の良さも備えるといった特徴があるとしている。

 また、これまで堂島データセンター間を接続する「メディアコネクト 光ケーブリングサービス」を北浜データセンターにも増設することで、堂島データセンターでビル間を接続するのと同等の接続性と品質を提供。将来、西日本エリアにおけるネットワークサービスのインフラとしてデータセンターの活用を検討する企業に利用しやすい施設だとしている。

 たとえば、国内の主要なIX事業者との接続や、堂島データセンターにPOI(相互接続点)を有するメガクラウド事業者やISPとのピアリング接続、NTTスマートコネクトのインターネットトランジットサービスの活用によるインターネット接続、クラウドクロスコネクトによる他社クラウドサービスとの閉域接続など、堂島エリアのネットワーク環境をそのまま享受できる。

 また、キャリアフリーのデータセンターであるため、他キャリア回線の引き込みにより、異キャリア冗長などの構成にも対応する。

 北浜データセンターは、堂島データセンターと「とう道(通信専用の地下トンネル)」を通じて直接つながっており、メディアコネクト 光ケーブリングサービスもルート全域においてとう道を通すことで、ビル間における通信ケーブルの切断リスクを抑え、災害にも強いなど、高い信頼性を提供する。

 また、通信事業者としての施工ノウハウを活かし、堂島データセンターと北浜データセンター間に融着や中継点なく光ケーブルを敷設することで、光ケーブル両端での減衰を押さえ、より高品質の通信が可能となっているという。

 建物設備については、NTTの通信ビル設計に基づく堅牢な耐震設計、無停電電源装置、ガスタービン式自家発電装置(無給油連続運転時間:24時間以上)、万が一の火災の際のガス消火設備などのファシリティを完備。ハザードマップ上も津波の危険性は少なく、万が一の河川氾濫などに備え、水防板の設置などの対策も実施している。安全面では、受付窓口による対面認証に加え、ICカード認証、監視カメラによるゲート監視などを備える。

 保守・サポート面についても、24時間365日の環境監視に加え、専門の技術スタッフが直接電話で迅速に対応。また、英語によるウェブ対応窓口も備え、海外の顧客でも安心して活用できるとしている。