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三井情報、トレンド分析クラウド「トレンドスコープ」で予測可能な領域を拡張

 三井情報株式会社は7日、英Black Swan Dataのトレンド分析プラットフォーム「トレンドスコープ(Trendscope)」における、トレンド予兆を分析できるカテゴリーとして、新たに「オーラルケア」を追加したと発表した。

 トレンドスコープは、SNSやオンライン情報からソーシャル上の仮想世論をAIで作り出し、消費者の予兆行動を可視化するSaaS型データ分析プラットフォーム。AI(機械学習)を活用してソーシャルデータをカテゴリーごとに分析することで、キーワードごとの注目度を可視化し、情報間の関係性をモデリングできる特徴を持つ。

 具体的には、現在トレンドになっているキーワードを特定したり、そのキーワードがライフサイクルのどこにあるかを分類したり、次の6カ月でどれがスケールアップするかを予測したりすることが可能。企業の商品開発やマーケティングの担当者は、トレンドスコープで得られる予兆行動データに基づいた洞察から、“流行の兆し”があるテーマ・素材・ベネフィット等を見つけ出し、新規事業開発や新商品企画に活用できるという。

 同サービスは、このようにオンライン上の情報から予兆行動を可視化するアルゴリズムを備えているが、オンライン上で発信される情報では商品カテゴリー等が意識されていないため、予測精度を高めるためには、カテゴリーごとのデータセットが求められるとのこと。

 三井情報では、トレンドスコープの販売と日本市場向けのデータセット開発を担当しており、これまでにフード、スナッキング、ノンアルコール、スキンケアのカテゴリーを提供してきた。次のカテゴリーを検討するにあたって、現在、コロナ禍によって増えた在宅時間を自身のヘルスケアに充てる人が増えていることから、多くの人が毎日行うヘルスケア習慣の1つ「オーラルケア」の市場成長を見込み、新たなデータセットを開発したとしている。

仮想世論によって可視化された将来のトレンド価値イメージ