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アライドテレシスがネットワーク統合管理製品をアップデート、可視化や無線LAN製品の機能を強化

 アライドテレシス株式会社は、ネットワーク統合管理ソフトウェア「Vista Managerシリーズ」などをバージョンアップしたと発表した。

 今回のアップデートでは、ネットワーク管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」がVer.3.6.0に、アプライアンス「AT-VST-APL Series」がVer.3.2.1に、また仮想環境対応の「AT-VST-VRT」がVer.1.2.1に、それぞれバージョンアップした。

 新版では、以前から好評だったネットワークの可視化機能において、さらに操作性を向上させている。具体的には、トポロジーマップに「拡大/縮小」ボタンとスライダーが追加され、マウスを使わずにマップの拡大が可能となったことで、タブレット端末などからの操作にも対応。また、「複数選択モード」ボタンが追加され、マップ上でデバイスのアイコンを複数選択する場合の操作性を向上させている。

 無線LAN管理機能「AWC」の管理対象になっている無線LANアクセスポイント「TQシリーズ」のステータスが“管理中”から“未管理”に変更されると、フロアマップ上のアクセスポイントのアイコンが赤くなり、ログ検索をせずとも、マップ上でエラーの状態を把握できるようにした。

 このほか、アクセスポイントの電波状況を視覚化できるヒートマップにおいても、視認性を向上させている。

 また今回は、無線LANアクセスポイントの機能も強化されている。Wi-Fi 6対応アクセスポイント「AT-TQ6602」が、シングルチャンネル無線LANソリューション「AWC-CB」に対応した。AWC-CBでは、複数のアクセスポイントが同一チャンネルを利用し、BSSIDを共有するため、アクセスポイント間の移動時に通信が途切れることのない快適な通信を実現できるため、高速・低遅延かつ多台数の端末が同時通信できるWi-Fi 6対応アクセスポイントと組み合わせることで、次世代の無線LAN環境を実現できるとアピールしている。

 またアクセスポイント「TQ5000シリーズ」では、Web GUI上の監視欄「接続クライアント」に、ワイヤレスクライアントのNetBIOS名と、IPアドレスが表示されるようになった。無線LANに接続されている端末の詳細が分かりやすくなるので、機材の効率的な運用や動線の改善など、エンドユーザーに適した環境管理にもつながるとした。

 加えて、TQ5000シリーズがARPに代理応答することで、無線空間でのパケットロスによる応答遅延を抑制し、安定した通信を提供できるようになったとのこと。