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丸の内ダイレクトアクセス、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」街区に「大手町第2データセンター」を開設

 三菱地所株式会社と丸紅株式会社が出資する丸の内ダイレクトアクセス株式会社は1日、東京駅日本橋口前に位置する常盤橋エリアにおいて、三菱地所が開発を進める「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」の街区内に、新たに「大手町第2データセンター」をオープンしたと発表した。

 大手町第2データセンターは、丸の内ダイレクトアクセスが2001年に丸の内地区に開設した「丸の内データセンター」、2012年に大手町地区に開設した「大手町データセンター」に続く、3カ所目のデータセンターとなる。

 大手町第2データセンターの総ラック数は130ラック。電源は受電方式がビル受電は本線予備線方式、非常用発電機がガスタービン発電機、燃料備蓄72時間、交流電源がUPS N+1(並列冗長構成)。空調は空冷N+1冗長構成。防災設備は超高感度煙感知センサー、窒素ガス消火設備。セキュリティは生体認証+ICカード方式、架列ごとに監視カメラを配置(録画保持日数90日)。

 回線については、同社光ファイバーは、大手町、丸の内、有楽町地区のほとんどのビルと直結しており、安価、安全、高速な通信環境を提供。複数の通信サービス事業者が乗り入れており(キャリアフリー)、複数のIXに直結が可能となっている。

 丸の内ダイレクトアクセスでは、リモートワーク環境の急速な普及や、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みは今後も進んでいくことが想定されるとともに、AIの活用や画像分析といった高負荷サーバーを活用するシーンも増加していると説明。また、個人情報保護の観点からは、海外にあるデータを国内に移管する動きも出始めており、今後もデータセンター需要は堅調に推移すると考えられるとしている。

 こうした中で、インターネットの中心地であり、多くの企業、金融機関、通信事業者などが集積する、日本有数のビジネスエリアである大手町・丸の内・有楽町地区におけるデータセンターのニーズはますます高まっており、同社の既存データセンターも高稼働の状況であることから、さらなる需要に対応すべく、新たに大手町第2データセンターを開設したとしている。