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アライドテレシス、ローカルコンテナ技術を利用した2つのインターネット分離サービスを提供

 アライドテレシス株式会社は30日、ローカルコンテナを用いた仮想ブラウザ/仮想デスクトップにより、インターネット分離環境を提供するサービス「Net.CyberSecurity セキュアWebコンテナサービス/セキュアDesktopコンテナサービス」を提供開始したと発表した。どちらのサービスもWindows 10搭載PCで利用できる。

 インターネット接続を社内システムから切り離し、情報漏えいやマルウェア感染などのリスクを排除する「インターネット分離」サービスとして、アライドテレシスでは、サーバーコンテナ型の仮想ブラウザ(画面転送方式)を用いた「Net.CyberSecurity セキュアWebサービス」を提供してきた。

 今回はこのサービスに加えて、新たに2つのサービスをインターネット分離のラインアップに追加している。

 1つ目の「セキュアWebコンテナサービス」では、端末内にセキュアな隔離空間(ローカルコンテナ)を構築し、その中の仮想ブラウザからインターネットにアクセスできるようにする。万一マルウェアに感染するなどのインシデントが発生したとしても、ローカルコンテナ内で処理されるため、端末への影響はない。また、サーバーコンテナを利用する「セキュアWebサービス」とは異なり、端末ローカルリソースを使うため、起動や表示が速いことがメリットとした。

 なお、インターネットからダウンロードしたファイルは、SandBoxもしくは無害化処理を行った後でローカル環境に持ち込み可能。ファイルの無害化処理は、仮想ブラウザ上でのワンクリックで簡単に行えるとのこと。アライドテレシスでは、インターネットへの接続はWeb閲覧、メールのみという業務での利用に適していると説明している。

 2つ目の「セキュアDesktopコンテナサービス」でも、「セキュアWebコンテナサービス」と同じくローカルコンテナ技術を利用するが、こちらはローカルコンテナ内で仮想デスクトップを展開する点が異なる。

 コンテナ内の仮想デスクトップでは、通常のデスクトップと同様に、Webブラウザだけでなく、Microsoft Officeなどのソフトウェアも利用可能。セキュアWebコンテナサービスと同様に端末ローカルリソースを使うため、起動や表示が高速に行えるとした。アライドテレシスでは、1台のPCで分離されたデスクトップを使うことから、テレワークなどに最適としており、同サービスではVPN機能も提供している。