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NECソリューションイノベータが「顔認証なりすまし防止ソリューション」強化、BLEによるハンズフリー認証に対応

 NECソリューションイノベータ株式会社は16日、「顔認証なりすまし防止ソリューション」を機能強化すると発表した。利用者が端末等を操作することなく認証する機能と、マスク着用時の認証機能を追加し、同日より提供開始する。

 「顔認証なりすまし防止ソリューション」は、事前に顔の特徴データをQRコードに格納しておき、そのQRコードと、カメラで撮影した顔画像の照合によって本人確認を行うソリューション。個人情報を認証端末や顔認証サーバー内に保持しない方法で顔認証を行うため、セキュリティリスクを低減しているのが特徴という。

 今回の機能強化では、スマートフォンにあらかじめ格納しておいた顔特徴量データとカメラで撮影した顔を、Bluetooth Low Energy(BLE)を用いて照合可能になった。従来機能のQRコードをかざす作業は必要なく、スマートフォンを保持しているだけで、ハンズフリーで本人確認を行えるとのこと。また、ネットワーク環境が整っていない場所でも使用可能とした。

 顔認証の際に必要な顔特徴量は利用者所有のスマートフォンに保存されるので、サービス提供者は個人情報の保管が不要となる。利用者も、顔画像や顔情報を保管される心配がないため、安心してサービスを利用できるとのことだ。

 なお顔認証エンジンには、マスク着用時の認証にも対応するNECの「NeoFace」を採用しており、新型コロナウイルス感染症拡大の環境下においても、マスクを着用したまま本人確認を実行できるとしている。

 「顔認証なりすまし防止ソリューション」の参考価格は200万円(税別)から。別途、Webサーバー等の費用が必要となる。