日本ティーマックスソフト、クラウド上でクラスタリング機能を利用できる「Tibero onクラウド」を発売

　日本ティーマックスソフト株式会社は15日、Oracle Databaseの互換性を持ったRDBMS「Tibero RDBMSシリーズ」において、クラスタリング機能「TAC（Tibero Active Clustering）」をクラウド環境下で利用できる「Tibero onクラウド」を6月21日より提供開始すると発表した。

　Tibero RDBMSシリーズは、韓国TmaxSoftが開発しているRDBMS製品。標準SQL規格に準拠したRDBMSの機能を持ちながらも、クラスタリング機能のOracle RAC、PL/SQL、データ読み取りの一貫性など、Oracle Databaseが持つ独自機能と同等の互換機能を備えているという。

　今回提供されるTibero onクラウドは、Oracle RAC同様の共有ディスククラスタ機能である「TAC」をクラウド環境下で利用できる、Tibero RDBMSシリーズの新ラインアップ。TACによるアクティブ/アクティブのクラスタリングでは、コンポーネント障害時にもデータを安全かつ利用可能な状態に保てるため、複数のオフィス、事業場、施設等にまたがるミッションクリティカルなアプリケーション向けに高可用性を提供できるほか、サーバークラスタ内での負荷分散も実現するとした。

　またライセンス体系は、仮想化・クラウドに適した使用仮想CPU（コア）数のみをカウントする形態を採用。クラウド環境でのSaaS提供に最適なライセンス体系となっており、利用企業はTCOを削減できるとのこと。

　さらに、パッケージソフトウェアのOracle Database環境からTibero onクラウドへの移行性を検証できるツール「T-Up（ティアップ）」も提供され、移行検討時の開発費用や期間の算定を支援するとしている。

　なお日本ティーマックスソフトでは、Tibero onクラウド Enterprise Editionの6カ月間無料ライセンスを、100ライセンス限定で提供するキャンペーンを、9月28日までの期間限定で実施するとのことだ。