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エクイニクスとシンガポール政府系ファンドのGIC、「xScaleデータセンター」拡大に39億ドルを追加投資

 米Equinix(以下、エクイニクス)は14日、シンガポールの政府系ファンドであるGICとリミテッドライアビリティパートナーシップ(LLP:有限責任事業組合)形態によるジョイントベンチャーの追加投資を合意したと発表した。これにより、エクイニクスの「xScaleデータセンター」のポートフォリオは、全世界32拠点総額で約69億米ドル超の規模になるとしている。

 ジョイントベンチャープロジェクトは、規制当局の承認やその他の完了条件を待って、2021年中に完了する予定。ジョイントベンチャー契約では、GICが将来の合弁事業に対して80%の株式を保有し、エクイニクスが残りの20%の株式を保有する。

 xScaleデータセンターは、世界最大手のクラウドサービスプロバイダー(CSP)を含むハイパースケーラーを顧客とし、特有のコアワークロード導入の需要に応える、220を超えるIBX(International Business Exchange)データセンターを擁するエクイニクスのグローバルプラットフォームに追加される。

 今回の追加投資が成立すると、xScaleデータセンターのポートフォリオは、欧州、アジア太平洋、南北アメリカの3地域に広がる。世界32拠点に拡大するxScaleデータセンターは、フル稼働時600メガワット(MW)の電力量を供給できる予定。xScaleデータセンターを利用することで、ハイパースケーラーは既存のアクセスポイントにコア施策を加えることができようになり、単一プラットフォーム上で世界中の63都市圏に即座に展開できるとしている。

 また、Platform Equinixは、唯一プライベートオンランプ(接続拠点)の40%以上を世界トップクラスのCSPに提供しており、エクイニクスのプラットフォーム上におけるハイパースケーラーの運用拡大に伴い、同プラットフォーム上でエコシステムを形成している約1万社の企業もまた、ハイパースケーラーと近接した場所で直接接続し、ビジネスのメリットを享受できるとしている。